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「後ろ姿が全ての人生表現」高倉健さん没後10年「高倉健特集 銀幕での再会」丸の内TOEIで

日刊スポーツ / 2024年11月8日 5時30分

「没後10年 高倉健特集 銀幕での再会」初日の「駅 STATION」上映時にトークを行った木村大作監督(撮影・村上幸将)

2014年(平26)11月10日に83歳で亡くなった、高倉健さんの特集上映「没後10年 高倉健特集 銀幕での再会」が7日、東京・丸の内TOEIでスタートした。

同所は、55年に「東映ニューフェイス」2期生として東映入りし、翌56年1月29日公開の「電光空手打ち」「流星空手打ち」(ともに津田不二夫監督)で主演デビューした高倉さん縁の劇場だが、25年夏の閉館が決まっている。場内には若き日の写真や代表作のポスターなどが飾られた。

初日は、81年の「駅 STATION」(降旗康男監督)が上映され、同作の撮影を手がけた木村大作監督(85)が高倉さんとの思い出と秘話を語った。同監督は「駅-」の脚本は、台本の改変を嫌うことで知られる倉本聰氏(89)が手がけたが、高倉さんが台本を読んで「僕、こんなことは言いません」と言ったことで、せりふがカットされたと明かした。「健さんは、どのシーンも感情でやっている。後ろ姿が全ての人生を表現する、すごい俳優。これからも出てこない」とたたえた。

特集上映は、10本の初デジタル上映作品も含め22日まで開催。17日には「幸福の黄色いハンカチ」上映後、山田洋次監督(93)と武田鉄矢(75)が登壇する。【村上幸将】

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