世界35カ国以上で公演 が～まるちょば「落語と歌舞伎がライバル」パントマイムの可能性信じる

ツアーへの意気込みを語った、が～まるちょば（撮影・阪口孝志）

パントマイムアーティスト、が～まるちょばHIRO－PONが8日、大阪市内で「が～まるちょば　シネマティック・コメディー　JAPAN TOUR2025～Everybody hates MIME～」の取材会に出席した。

パントマイムの可能性を追求し始めて33年、が～まるちょば始動から25年がたったが、「何年だろうが通過点」ときっぱり。

これまで世界35カ国以上から招待を受け公演を行ってきたが、「落語と歌舞伎がライバルだと思ってるんですよ」という。

舞台に足を運ぶ文化のある国に行った際、日本にはそういう文化が根付いてないから仕方ないと考えていたが、「待てよ、落語や歌舞伎は1カ月同じ場所でソールドアウトしてる。落語なんて僕より動かないし、1人でやってるわけじゃないですか。それで多くのお客さんを満足させているんだから、パントマイムにできないことはない。僕次第。勝手にライバルとして、ライバル以上にお客さんが楽しめるパントマイムの将来を夢見てます」。

タイトルの「Everybody hates MIME」は、米国の俳優・コメディアンのロビン・ウイリアムズのセリフから取ったもので、「白塗り（の顔）で全身タイツがパントマイムなのだとしたら、僕も大嫌い。だけど、パントマイムにはすばらしいところがあると信じている」。

パントマイムが持つ力を信じ、“Hate”ではなく“Love”になってもらいたいと思い舞台に立っている。

「誰かが切り取ったもので判断するのではなく、劇場に足を運んで、パントマイムをやってる、が～まるちょばを見て、自分自身で心を動かして評価してほしい。多分、楽しんでもらえると思う」と来場を呼びかけた。

公演は兵庫（25年1月26日＝アクリエ姫路中ホール）、大阪（同3月8～9日＝COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール）などで行われる。