【将棋】西山朋佳女流3冠、“剛腕”ならずプロ試験2敗目も「新しいことを試し充実感」
日刊スポーツ / 2024年11月8日 18時44分
将棋史上初の女性棋士を目指す西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が8日、大阪市の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第3局に臨み、上野裕寿四段(21)に敗れ、対戦成績は1勝2敗となった。試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となるが、合格には残り2局を全て勝たなければならなくなり、崖っぷちに追い込まれた。試験は1カ月に1局のペースで実施され、第4局は12月に大阪府高槻市に移転する関西将棋会館で宮嶋健太四段(25)と対戦する。
戦型は後手番の西山が得意の振り飛車戦法を採用。4筋に飛車を振り、角道を止める「ノーマル四間飛車」で2勝目を狙った。第2局が終わり、「四間飛車の準備をしていた」という作戦だった。「準備していた期間は充実していたと思います。驚いてもらえたと思ったんですけど」。豪快な攻めの棋風から「剛腕」「暴れ馬」とも評される生粋の勝負師タイプだ。大一番で度胸満点に“秘策”を披露したが、中盤のねじり合いから終盤へ。最終盤の寄せ合いを制することができなかった。
上野は昨年の新人王戦で優勝。プロ3戦目、プロ入りわずか31日目で棋戦初優勝を果たす快挙を達成した。今年の若手棋戦、加古川青流戦でも優勝する強敵だった。
将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件となっている。
女性で受験資格を得たのは福間香奈(当時は里見香奈)女流5冠(32)に続いて2例目。福間は22年に編入試験を受けたが、3連敗で合格できなかった。
史上初の女性棋士誕生に2連勝が絶対条件になった。後がない戦いだが「新しいことを試して結構、充実感は得た。次回も課題を持って挑めればいいなと思います」。第4局は“剛腕ぶり”を発揮する。【松浦隆司】
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