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【宝塚】専科スター凪七瑠海が約21年半過ごした本拠地に別れ エリザベートも演じた異色男役

日刊スポーツ / 2024年11月10日 6時0分

花組新トップ永久輝せあ(中央)率いる花組公演で、凪七瑠海(同右)綺城ひか理(右端)らもダンスで魅了(撮影・村上久美子)

宝塚歌劇団の専科スター凪七瑠海が10日、退団公演となる花組「ファンタジー・ホラロマン『エンジェリックライ』」「レヴュー グロリア『Jubilee(ジュビリー)』」の兵庫・宝塚大劇場公演千秋楽を迎え、入団約21年半を過ごした本拠地に別れを告げる。

宝塚公演最終となる10日には、サヨナラショーも予定されている。

凪七は東京都出身。03年、89期の首席入団。宙組に配属されたが、09年には月組「エリザベート」へ特別出演し、男役ながらエリザベートを演じ、異例の抜てきとなった。

同年「カサブランカ」で新人公演に初主演。10年「ジュ シャント」で宝塚バウホール初主演。13年1月に月組へ組替え。14年「THE KINGDOM」大阪、東京公演で、同期の美弥るりかとダブル主演を務めた。

15年、轟悠主演「オイディプス」でヒロインを演じ、再び女役の大役に挑戦。16年9月に専科へ移った。18年の花組「蘭陵王」で、東上作の単独初主演を務めた。

23年には星組全国ツアー「バレンシアの熱い花」「パッション・ダムール・アゲイン!」で、星組トップ娘役舞空瞳(当時)を相手役に迎え、全国ツアー初主演も務めた。

ノーブルな雰囲気をまとい、男役としてはもちろん、女役としての魅力も発揮。専科へ異動した後は、各組に主要キャストとして出演してきた。

退団公演となった今作の花組公演は、9月28日に宝塚大劇場で開幕。花組新トップ永久輝せあ、新トップ娘役星空美咲の新コンビ本拠地お披露目作で、芝居では謎めいた宝石商を好演。ショーでは、凪七が永久輝と組み、リフトする演出でも観客をわかせていた。

凪七とともに、永久輝と同期の綺城ひか理らも退団が決まっており、本拠地にサヨナラを告げる。

宝塚公演を終えると、東京宝塚劇場公演の開幕を12月7日に控え、東京公演千秋楽の来年1月19日付で退団する。

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