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異色女性コンビのアルミカン「生き残っていくにはそれだけじゃない」芸以外の個性も磨き15周年

日刊スポーツ / 2024年11月10日 8時0分

公演への意気込みを語ったアルミカンの赤阪侑子(左)と高橋沙織(撮影・阪口孝志)

お笑いコンビ、アルミカンが結成15周年記念単独ライブ「桃栗三年柿八年アルミカン十五年」(12月6日、扇町ミュージアムキューブCUBE01)を開催する。神戸大卒で“カワイコちゃんタイプ”の高橋沙織(36)と、ボディービルに取り組み、妖怪「河童のガジロウ」にそっくりと自認する赤阪侑子(40)が舞台への意気込みを語った。

      ◇     ◇     ◇  

芸歴15年は、お笑いコンビにとっては1つのターニングポイントになる。漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」の出場資格が、結成15年以内と定められているからだ。

アルミカンもラストチャンスに挑戦したが、3回戦で敗退した。ほぼ同時進行で行われる女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」も準決勝進出はならず。今年のコンビでの賞レース挑戦は終わった。

高橋は「M-1はそりゃ決勝に行きたかった。3回戦止まりがほとんどだったので、その壁を破るのをテーマにやってきましたが、自分たちはここまでかって思いました。最近、コントに力を入れてて、毎週新ネタを作っているんですが、THE Wでそれをやって、結構ウケたので行けたかなと思ったんですけど落ちたので、ショックでしたね」、赤阪も「自分たちの好きなネタで、全力でやってダメやったんで仕方ないかな」と振り返る。

多くの若手芸人が賞レースでの栄光を求め、芸を磨く。一方で、毎年それを続けることはプレッシャーでもあり、つらさからコンビ解散を選ぶ者もいる。賞レースへの呪縛は、大阪の芸人に多く見られるとの声もある。

高橋は「(結成)10年を超えた頃から、目指すべき所はそこだけじゃないのかなって。漫才は好きですし、芸人やるからにはやり続けたいですけど、生き残って行くにはそれだけじゃないのかなと。他の部分を磨いたり、自分たちの好きな漫才、コントをするマインドに変えてきてます。自分たちの好きなネタを追求して、それに結果が付いてきたらいいなって気持ちです。賞レースで受けのいいものをやろうと思うと、自分たちの仲も悪くなってしまう」。

結果、高橋は謎解きクリエーター、赤阪はボディービルや温泉ソムリエと、他の女性コンビにはない個性を磨いてきた。売れていても解散を選ぶコンビも少なくない中で、全然違うキャラだからこそ仲が良く、15年続いたという自負もある。

女性では海原やすよ ともこ、チキチキジョニー、男性ではさまぁ~ず、コンビを組むきっかけにもなったバナナマンをあこがれるコンビに挙げる。総じて、仲がいい印象が強く、同じように長くコンビを続けたい思いがある。

高橋は「謎解き脳トレの本や小説を書いてみたいし、アニメの声優もやってみたい。“脳トレお姉さんと筋トレお姉さん”で子供番組とか出たいんですよ」、赤阪は「旅番組とかやりたいですね。バナナマンさんの『せっかくグルメ!!』みたいな。体力生かして『(世界の果てまで)イッテQ!』も出たいし、後は結婚もしたいですね。相手?全然です。筋肉つけたらモテるって聞いたのに」と夢も尽きない。

そんな2人が芸歴15周年の単独ライブを開く。単独ライブは毎年、開いており「楽しくやれてきた」とはいうが、一方で、賞レースのネタを作る場という側面も否定しきれなかった。新しいファンに知ってもらいたいという気持ちを込め、今回、松竹芸能の劇場を飛び出し、外部の劇場で開催。客席を大幅に増やした。「いい意味で気が抜けてるかもしれない。漫才、コント、自分たちのやりたいことを楽しんでいる私たちを観に来てほしい」と呼びかけた。【阪口孝志】

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