高石ともやさん「お別れ会」に南こうせつ、杉田二郎、中川五郎ら 関係深い円山公園野外音楽堂で
日刊スポーツ / 2024年11月13日 18時2分
今年8月17日に病気のため82歳で亡くなったフォーク歌手高石ともやさんのお別れ会が13日、京都・円山公園野外音楽堂で行われ、歌手南こうせつ(75)杉田二郎(78)らが駆けつけた。
たまたま、この日のお別れ会のことを知ったというこうせつは「たとえ少しでも、ともやんにお別れを伝えなきゃ」と登場。続いて杉田が姿を見せると「お互い(高石さんとは)長い付き合いだったね」と顔を見合わせた。
杉田は、北山修作詞の新曲「一日一時間一秒でも」について「コロナでは親しい人にも会えなかった。今はこうしてすぐに会えるだけで愛なんだね」と観客に日常の大切さを訴えた。シューベルツ時代のヒット曲「風」を歌い終えると「ともやさん、ありがとうね!」と言ってステージを下りた。
続いて、高石さんを世に送り出した「受験生ブルース」の作詞家中川五郎も登場。「まだ高校生だった僕に、ステージで歌うきっかけをくれたのが高石さんでした」と振り返りながら、その「受験生ブルース」を歌い上げた。
高石さんと円山公園野外音楽堂は、切っても切り離せない関係だ。
「高石ともやとザ・ナターシャーセブン」として、1973年(昭48)7月に立ち上げた「宵々山コンサート」は毎年、回を重ねるたびに「京都の夏の風物詩」として音楽ファンや市民から広く愛された。永六輔さんが音頭を取り、桂米朝さんや渥美清さん、ミヤコ蝶々さん、道上洋三アナウンサー、有森裕子ら多彩なゲストが出演。歌とトークで会場のファンを盛り上げた。
中断はあったが、2011年(平23)まで続け、高石さんのライフワークであり続けた。
高石さんは1941年(昭16)、北海道出身。立教大学在学中に「受験生ブルース」がヒットし、フォーク歌手の道を歩みだした。その後、ナターシャーセブンとともにアメリカ民謡、オリジナル曲、伝承歌などを通じ、コンサート活動を展開。77年のホノルルマラソンに36歳で初参加し、78歳まで連続43回出場。他にウルトラマラソン、トライアスロンにも多数出場した。
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