「違和感あった」斎藤元彦氏に敗北の稲村和美氏「何と向かい合っているのか…」兵庫知事選
日刊スポーツ / 2024年11月17日 21時25分
知事失職に伴う兵庫県知事選は17日投開票の結果、無所属の前職斎藤元彦氏(47)が、元尼崎市長稲村和美氏(52)ら無所属6新人を破り再選を確実にした。
稲村氏は選挙事務所で会見し、敗北を認めた。「このたびの選挙、お力添えをいただいた皆さまに心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。そしてそのご期待に沿えなかったこと、おわびもうしあげます」と頭を下げた。
選挙を振り返り「私個人の感想としましては、候補者の資質であったり、政策であったり、そういったことを問う選挙というより、何を信じるか、ということが大きなテーマになった選挙に、結果的にそうなっていたのではないかと感じています」とした。また「正直、何が争点になったのかな、という思いはあります。斎藤候補と争ったというより、何と向かい合っているのかな、という、そういった違和感があったのは事実です」と複雑な胸中も吐露した。
また斎藤氏の選挙戦について「今回やはりその、斎藤さんは、むしろ陥れられたというか、斎藤候補の言葉を借りると『既得権益』であったり、そういったものと戦おうとした結果、このような不信任に至ったというようなストーリーと言いますか。そのストーリー自体も、メディアであったり県議会であったり、というところに一方的にやられたんだ、というような部分があって。でもそれ自体、そのストーリー自体、そもそも、こう、ちょっとうまく言えないんですけど…」と言葉を選ぶように話すと「何て言うんですかね、私は今回の選挙の争点と言いますか、そもそもの起因になったところは、行政運営のガバナンスのあり方がどうだったのか、というところだと思っていました。けれども、そもそも、そういったところからズレて行くような報道も増えていく中で、選挙戦ということになったところもあるのかな。もしくは選挙戦が始まった後に、どのような情報が皆さんの前に出されて、受け止められて、判断の材料になるのか、という点で、やはりいろいろ考えさせられる選挙になったなと思っています」とした。
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