菊間千乃氏が斎藤元彦氏の今後に提言「県政はワンマンで進めるわけにいかない。束ねないと」

菊間千乃氏（2021年3月撮影）

元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は19日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜午前8時）に出演し、17日に投開票された出直し兵庫県知事選で再選された前知事の斎藤元彦氏（47）の今後の動きについて、提言を含めてコメントした。

斎藤氏は当初劣勢が指摘されていたが、先行が伝えられた稲村和美・前尼崎市長を終盤で大逆移し、当選を果たした。政党の支援がなかった斎藤氏の陣営はSNSを駆使した選挙戦略を展開。SNSを見て、街頭演説に訪れる有権者がどんどん増える傾向が顕著にみられた。斎藤氏自身も、18日の報道陣の取材に「SNSは1つの大きなポイントだった」と選挙戦を振り返っている。

菊間氏は、斎藤氏の今後について「今後の（県政）運営としては、斎藤さんが民意で選ばれことは事実ですが、でも、県政は1人でワンマンで進めていくわけにはいかないから、県議の方や県の職員の方をうまく束ねながら進めていかないことには、どうにもならない」とした上で「ここからでしょうね」と指摘した。

番組ではまた、投票行動でSNSを参考にしたケースは、若い世代ほど多かったという出口調査の数字も紹介された。また、斎藤氏に投票した有権者が「投票でいちばん重視したこと」として、政策などを重視したケースが最も多く、告発文書問題を大きく上回ったという内容も伝えた。

菊間氏は「『投票でいちばん重視したこと』という中で、よく報じられていたパワハラなど告発文書の問題がSNSを見て、なかった、と思って投票した人もいるかも知れないし、あったけれど、それでも斎藤さんがもう1回出直して反省して出るなら託そう、と思って入れた方もいるんじゃないかなと思う。そこは人によって違うのかなと思う」と私見を述べた。

「ただ、分からないから実際に斎藤さんの演説を聞いて、人柄やイメージがいいかなと思った人もいたのだろうという感じはする」とも口にした。