桂雀々さん死去、64歳 「爆笑王」桂枝雀さんのもとで学び、11年から東京に拠点移し活動
日刊スポーツ / 2024年11月22日 9時52分
上方落語出身で、東京に活動の拠点を移していた落語家、桂雀々さんが亡くなったことが、22日までに分かった。64歳だった。
雀々さんは大阪出身。77年6月に「爆笑王」と呼ばれた桂枝雀さん(故人)に入門した。天才のもとで学び、系譜を受け継ぎ、51歳だった11年に「リセット」を掲げ東京へ拠点を移し、活動していた。
東西で落語会などに出演していたが、10月26日に所属事務所がX(旧ツイッター)で、「桂雀々は体調不良のため当面、落語会は休演させて頂きます。各落語会に関しては弊社公式Xでもご報告させて頂きます。楽しみにされていたお客様にはご迷惑お掛けして申し訳ありません」と伝えた。
11月の盟友桂小文枝の芸歴55周年東京公演なども取りやめ。12月22日には「桂雀々独演会」(東京・渋谷文化総合センター大和田 伝承ホール)が控えていたが、今月15日には、所属事務所が公式サイトで「持病の糖尿病により、現在入院加療中です」と報告。年内出演予定の落語会を休演すると発表していた。
◆桂雀々(かつら・じゃくじゃく)本名・松本貢一。1960年(昭35)8月9日、大阪生まれ。77年6月に故桂枝雀さんに入門。同10月、名古屋の枝雀独演会で初舞台。86年に「日本放送大賞」新人賞、87年に「NHK新人演芸コンクール」最優秀賞。94年から独演会を定期開催。10年には全国の地獄や閻魔(えんま)にゆかりある土地で、古巣米朝事務所一門を代表する大ネタ「地獄八景亡者戯」を演じるツアーを実施。11年に拠点を東京に移した。
16年の、芸歴40周年公演では明石家さんま、サプライズで桑田佳祐が出演。20年の山田洋次原作、脚本のNHK「贋作男はつらいよ」で車寅次郎を演じる。ほか、TBS系「陸王」など。
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