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【JT杯】渡辺明九段「5年ぶりの思い乗せ」広瀬章人九段「またも渡辺さんで不思議な縁感じる」

日刊スポーツ / 2024年11月22日 19時46分

JT杯決勝前のトークイベントでそれぞれの揮毫(きごう)を手にする広瀬章人九段(左)と渡辺明九段(右)

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」決勝、渡辺明九段(40)対広瀬章人九段(37)戦が24日、東京都江東区の東京ビッグサイトで行われる。これを記念した棋士トークイベントが22日、都内のホテルで行われた。

JT杯は前回優勝者、タイトル保持者など選ばれた12人が全国を公開対局で転戦する公開対局。トップ棋士がしのぎを削る光景見られる公式戦だ。

両者の対戦成績は渡辺の22勝16敗。5年前のJT杯決勝でもぶつかり、渡辺が優勝した。その時以来、5年ぶり4回目の優勝を目指す。2回戦からスタートした今回は豊島将之九段(34)、準決勝で稲葉陽八段(36)をそれぞれ下してきた。「限られた棋士しか参加できない中でファイナリストとして戦えるのは棋士冥利(みょうり)に尽きる。5年ぶりの大舞台をかみしめ、5年ぶりの思いを乗せて臨みたい」と決意を表明した。

対する広瀬は今回、2回戦で丸山忠久九段(54)、準決勝でJT杯3連覇を目指した藤井聡太7冠(22)と新旧名人獲得経験者を倒して、5年ぶりの決勝進出を果たした。渡辺には2020年(令2)の王将戦7番勝負で挑戦したが、3勝4敗で惜しくもタイトル獲得を逃している。JT杯初優勝を目指す。「5年ぶりの棋士がまたも渡辺さんで、不思議な縁を感じる。精いっぱい頑張ります。皆さんに満足してもらえる将棋を指したい」と話していた。

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