MBS清水麻椰アナ 台本なしだよ人生は 関西から全国へ才能認定!アニメの仕事に愛情あふれ
日刊スポーツ / 2024年11月24日 8時0分
全国でも活躍しそうな地方局の女子アナウンサーといったランキングで毎回、上位に入るTBS系「プレバト!!」「サタデープラス」で進行を務める大阪・MBSの清水麻椰アナウンサー(28)。地元関西でも夕方の報道・情報番組「よんチャンTV」の水、木曜に出演するなど活躍中だ。関西から全国区のアナウンサーへと成長した清水アナが「これまで」と「これから」を語った。【阪口孝志】
★局の“顔”存在に成長
19年8月、清水アナが同期の野嶋紗己子アナ(昨年末で退社)とともにMBSの新人アナとしてお披露目された。あこがれのアナウンサーに元フジテレビの三田友梨佳を挙げ、「私もバラエティーから報道まで対応できるアナウンサーになりたい」と目を輝かせた。
それから5年。キー局のTBS系で全国放送される番組でも2本を任され、バラエティーから報道まで幅広く対応。同局の“顔”ともいえる存在に成長した。
「プレバト!!」ではMCのダウンタウン浜田雅功を支える。心がけるのは「とにかくテンポを乱さないこと」。雰囲気を壊すことなく、現場の指示にも対応して進行しないといけない。
「神経を研ぎ澄ませて(笑い)。浜田さんがどっちを見てるか、結構、目線を見ますね。『入っていいよ』みたいにこっちを見てくれたり、逆に浜田さんがゲストの方を見ている時は割って入らないように」
浜田は「優しい」と言い、「進行がうまくいかなかった時も、収録後に『あれは思い切っていってええからな』とか、ポジティブなアドバイスをくださいます」と、感謝する。
★運良く理想的な成長
一方、生放送の「サタプラ」はアンタッチャブル、アンミカ、Aぇ!group正門良規との5人MC体制。同時に担当コーナー「ひたすら試してランキング」でロケ調査も行う。
「朝の番組なので、とにかく元気に」を意識しつつ、放送ではコーナー出演する時間も長く「スタジオでは1歩引く。MC5人の形なので」と配慮する。
「ひたすら-」では、食べることが多く「アナウンサーになって顔周りの筋肉を使うので顔だけ痩せる。体はちょっと太って」と苦笑いする。同じ生放送でも、報道番組でもある「よんチャンTV」はまた様子が違う。
「言葉の選び方が難しい。どこまで断定していいのか。失敗もしました。情報を扱う、そこに人の生き死にが関係することもある。よりデリケートに言葉を選ばないといけない。判断力、対応力が問われますね。場数を踏まないと正解が導き出せない」
刻一刻と変わる状況の中、スタジオから進行する。「こんなに難しいんだって今でも。先輩アナウンサーはすごいです」。涼しい顔でこなしていく共演の河田直也アナのスキルや工夫、経験値に舌を巻く。
多くの番組を経験させてもらったことには「ポジション的には運が良くて、理想的な成長、キャリアの積み方をさせてもらってます。最初は情報、バラエティーが向いてるのかと思って、私に報道ができるのかなっていうのが3年目くらいまでずっとありましたが、今の私の実力を考えるとベストの状態で仕事させてもらってます」と感謝した。
★「話しやすい先輩で」
全国区の活躍ぶりはあこがれの三田アナに近づいたようにも見えるが…。
「近づけてる感じはないです。ずっと追いかけてる。私がやってきた分、あこがれのアナウンサーたちもプラスされてる。ずっと終わらない追いかけっこ」
時が流れ視点も変わり、あこがれも増えた。「サタプラ」の進行では日本テレビの水卜麻美アナウンサー、「よんチャンTV」では、フリーの小川彩佳アナウンサーの姿勢、雰囲気を参考にする。後輩も増えた。同局アナの公式YouTubeチャンネル「ウラオモテレビ」では仲のいい姿が見られる。
今年入社した河西美帆アナからは「清水さんみたいになりたい」とあこがれられる立場にもなった。「お姉ちゃんぶるのとか苦手で、どうしていいか分からなくてアドバイスもできないけど、話しやすい先輩でいたい。悩んでいる時は話し相手になってあげたい」
★まど☆マギきっかけ
大のアニメ好き。MBSを受けた理由の1つも大好きだという「魔法少女まどか☆マギカ」を制作していたから。声優田中真弓と食事にも行く関係で「レジェンド声優の方とお仕事できるなんて幸せすぎる。趣味を仕事に…ありがたい」。
それだけにアニメの仕事には愛情があふれ出る。
「変なあおり方をしないで、作品にリスペクトを持って宣伝、発信していきたい。何も知らずに展覧会に行って、台本にある言葉を言うだけなんて言語道断。アニメの仕事はできるだけ私が引き受けたい」
声優の仕事にも「恐れ多い。やってみたいけど軽い気持ちで入るのはイヤ」と畏怖の念さえ抱く。
12月の誕生日で29歳になり、20代ラストイヤー。今後の人生をどう描くのか。「その時その時を全力で生きて、悔いのない判断をできたら」。転職やフリーへの転身は「言われますけど、やればやるほど私にはできない。実力も足りてない。MBSのアナウンサーがめちゃくちゃ働きやすいので考えてない」と言う。
「結婚もしたいし、子供も。社会人になって年上の方と接して、考え方も変わってきた。結婚や子育てをしないと見えない景色もあるし、私はしたい。その先を知ったら、仕事に生かせるものも増えるかも。人生まだまだ、見えない景色があるんだろうな」。目の前には未開拓の未来が広がっている。
▼後輩の河西美帆アナ(23)
初めて会ったのは就活時代。たまたますれ違った私が「わぁ、かわいい…」と眺めていると、「今から面接? 頑張ってな!」とコテコテの関西弁で声をかけてくれたのを覚えています。同じ出身県というのもあり、話してみると信じられないほど親しみやすい先輩。思いを書くとこの枠には収まりきらないので一言「ただのファンです!!」。
◆清水麻椰(しみず・まや)
1995年(平7)12月20日生まれ、兵庫・神戸市出身。19年同志社女子大を卒業し、MBSに入社。同8月、MBSラジオのニュースで初鳴き。現在は同局制作のTBS系「サタデープラス」「プレバト!!」、関西ローカル「よんチャンTV」「TOKIOテラス」を担当。趣味は旅行、アニメ鑑賞、ゲーム。特技は、どこでも寝られる。
◆カレンダー
清水アナも登場する「MBSアナウンサーカレンダー」が発売中。13年連続の制作。テーマは「たまには ゆっくり ねころんで…」。アナウンサー全員が「寝転びアート」にチャレンジし、清水アナは12月を飾る。
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