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【王将戦】西田拓也五段、プレーオフで永瀬九段に敗れタイトル初挑戦逃すも「出来過ぎです」

日刊スポーツ / 2024年11月25日 19時43分

タイトル戦初挑戦を目指す西田拓也五段

藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋のALSOK杯第74期王将戦挑戦者決定リーグプレーオフ、永瀬拓矢九段(32)対西田拓也五段(33)戦が25日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。「タクヤ対決」は後手の永瀬が制して、4年ぶり2期目の王将戦挑戦となった。

あと1勝というところで、西田のタイトル戦初挑戦は消えた。三間飛車から「いい勝負」と思った中盤戦に持ち込む。永瀬の攻め手を軽視して形勢を損ねた。「誤算があった。自分なりに頑張って指せたと思うが、力及ばずと言う感じでした」。盤を見つめながら、淡々と振り返った。

今期リーグ初参加。1次予選、2次予選と勝ち上がってきた。リーグでは近藤誠也七段に敗れたものの、羽生善治九段、佐々木勇、永瀬、菅井竜也八段、広瀬章人九段と実力者を次々となぎ倒す快進撃を演じた。

「出来過ぎです」と言うが、今年は全棋士参加のトーナメントの朝日杯でベスト4。準決勝で永瀬に200手を超える大熱戦を演じて敗れた。棋聖戦でも1予、2予と突破し、本戦1回戦で現在竜王戦に挑戦している佐々木勇気八段を下した。準々決勝で名人獲得経験者の佐藤天彦九段に敗れたが、活躍ぶりが目立つ。関西の棋士仲間からは「もっと評価されてもいい棋士」と、評されるほどだ。

「せっかく残留してチャンスがあるということなので、来期も頑張りたいと思います」。西田の指し回しから目が離せない。

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