玉川徹氏、斎藤元彦知事に公選法違反疑惑浮上の背景を分析「前回は振り付けの元で動いた可能性」

斎藤元彦氏（左）と玉川徹氏

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜午前8時）に出演し、兵庫県知事選で再選されたばかりの斎藤元彦知事（47）に「公職選挙法違反疑惑」が浮上している背景について、私見を述べた。

今回の疑惑は、兵庫県内のPR会社の社長が20日、ネットの投稿プラットフォーム「note」に公開した記事で、斎藤氏側に知事選の広報やSNS戦略を提案し「広報全般を任せていただくことになった」とした上で、広報やSNS戦略に関する詳細な舞台裏を公開したことで表面化。もし有償での依頼だったなら、PR会社は公選法で定められた報酬の支払い可能対象を外れるため、公選法に抵触する可能性が指摘されている。

一方、斎藤氏は25日の取材に「公選法に違反するような事実はないと認識している」と13回繰り返し主張。「全般を任せてもらった」としている社長については「ボランティアとして個人で参加していたという認識」と述べている。

玉川氏は、火曜コメンテーターの元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が「斎藤さんも選挙は初めてじゃないですよね。陣営も公職選挙法は分かっていたはず。どうしてこんな問題が出ているのかは疑問」と述べたのに対し、「なぜ初めての選挙じゃないのに（今回の問題が浮上したか）という部分でいえば、1回目の選挙は後ろに政党が付いていた。選挙に関してのプロ集団。何をやっちゃいけないかということが十分分かった上で、その振り付けのもとで動いていた可能性が高い」と、指摘。斎藤氏が、最初に出馬した2021年の県知事選では、自民党や日本維新の会の推薦を受けていたことに触れた。

その上で「今回はそういうものが一切ない。むしろボランティア主体になりましたから公職選挙法に本当に詳しい人が中にいたのか、むしろそれが今回、こういうことにつながっているのではいかという気がします」と述べた。