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南沙良、ABEMA「わかっていても」で“沼る”女 中川龍太郎監督と芸大でトークショー

日刊スポーツ / 2024年11月27日 10時17分

ABEMAドラマ「わかっていても the shapes of love」のトークショーの後に東京芸大の学生たちと記念撮影する中川龍太郎監督(左)と南沙良

女優南沙良(22)が、東京・上野の東京芸大でABEMAドラマ「わかっていても the shapes of love」(12月9日午後9時配信開始、全8話)の初の上映に出席した。中川龍太郎監督(34)とトークショーを繰り広げた。

韓国ドラマ「わかっていても」のリメーク。芸術家として模索中の芸大助手・浜崎美羽(南)と特別臨時講師を務めるミステリアスな彫刻家・香坂漣(横浜流星=28)の大人の恋を描く。浜崎は傷つくとわかっていても香坂に“沼って”しまう。

中川監督は「エンタメのお披露目の場が東京芸大でうれしい今まで大きい予算じゃない映画を作ってきたので『わかっていても』という言葉がキーワードになりました。韓国ドラマの世界観を再構築しました」と話した。

南は「韓国ドラマは見ていました。すてきで面白かったから、韓国ドラマが好きな方に受け入れていただける作品になればいいと思った」と振り返った。

お互いについて、南は「中川さんはすごく分かりやすい方。『正直だよね』と言われるだけど、中川さんも“正直で顔に出る”方でした。初対面の時はニコニコしてたんですけどね」。

中川監督は「虚偽の笑顔でした(笑い)。南さんが15歳くらいから、素晴らしい俳優と知っていました。今回、会ってしゃべるなかで、南さんが『自分の一番好きな本は何ですか』と聞いてくれた。それが決め手となりました。哲学書なんですけどね」。南は「買いました。読みましたよ」と笑った。

中川監督に撮って、恋愛ドラマを手がけるのは初めてだった。「恋愛の話を自分がやるのはどうなんだろうと思いました。恋愛と芸術は、人生の日常を乗り越えていくもの。そういうところをしっかり描けば上滑りしない、しっかり届くものになると思いました」。

南は“沼男”にはまっていく役柄に「あまり共感できませんでした(笑い)。恋愛に限らず、分かっていても止められないことはあると思います」。美大の卒業生で助手という設定には「美大の助手の役は、今までなかったので、そういう作業の工程だったりとか、よりナチュラルに見えるように教えていただいて、練習をしました。すごく楽しかったです」と笑顔を見せた。

撮影に当たってこだわった部分について、中川監督は「まず彫刻のこともそうですけど、今の時代の中でフィクションはドキュメンタリーを求めるし、ドキュメンタリーはフィクションを求める。恋愛ドラマの中でただ着飾るだけでなく、その時代を生きているその年齢相応のキャストをどうやって撮れるのかと。自分のようなマイナーな作家が、呼ばれたのはそれだと思う。みんな個性が好きです」と話した。

現場の雰囲気について、南は「なごやかでしたけど」。中川監督が「表ではそうだよね」と笑うと、南は「そうとしか言えない」と苦笑した。

南は、自分の人生で経験ないことを演じることについて「自分が共感できない部分、経験したことのないいことは、たくさんあるんですけど、その中でも知っている、共感できるところあるので、それを引っ張ってどうにか頑張ってお芝居をしています」と話した。

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