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斎藤元彦知事らを公職選挙法違反で告発「針の穴に糸を通すような難しい弁解」郷原信郎弁護士

日刊スポーツ / 2024年12月2日 11時33分

斎藤元彦知事(24年11月撮影)

元検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授が2日、兵庫県の斎藤元彦知事が再選された知事選でPR会社経営者に違法に報酬を支払ったなどとして、斎藤氏と経営者に対する公選法違反(買収、被買収)容疑の告発状を1日付で兵庫県警と神戸地検に郵便で発送したと明らかにした。郷原、上脇両氏は2日午前、オンラインで会見した。郷原弁護士は「早ければ今日中に届くと思います」とした。

告発状によると、メルチュが斎藤氏から戦略的広報業務を受託し、ネットによる選挙運動を含む広報全般の企画・立案を実行。斎藤氏が71万5000円を選挙運動への報酬として支払い、選挙運動員に金銭を供与した、としている。

PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」で、経営者の女性が知事選の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開していた。

郷原弁護士は「上脇教授と慎重に検討した上、公選法違反であり、この支払いが選挙運動の報酬に該当すると判断した」と説明した。

斎藤氏は11月25日の記者会見で、PR会社に支払った71万5000円は公選法で認められたポスターの制作費などだったと説明。代理人弁護士も会見し、「交流サイト(SNS)戦略や広報全般を任せた事実はない」と述べ、公選法が禁じる運動員買収を否定した。

郷原弁護士は「この弁解は、どう考えても、なかなか通らない。説明自体が針の穴に糸を通すような難しい弁解であり、ちょっとしたことで崩れてしまうような弁解だと思う。弁解が成り立たないことを判断する根拠が十分にある」と強調した。

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