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「落語楽しい」松竹芸能期待の若手落語家4人が公演開催「見たことのない若い人にも来てほしい」

日刊スポーツ / 2024年12月3日 21時3分

松竹若手落語家ライブに意気込んだ(左から)笑福亭喬明、笑福亭喬龍、笑福亭呂翔、笑福亭喬路(撮影・阪口孝志)

松竹芸能所属の若手落語家、笑福亭呂翔(26)笑福亭喬龍(31)笑福亭喬路(27)笑福亭喬明(24)が3日、大阪市のDAIHATSU心斎橋角座でユニットライブ「ガオガオめーめー筋肉祭」(14日、同所)の取材会に出席した。

同事務所が所属10年以下の若手落語家からスターを生み出すべく企画。ガオガオめーめーは喬龍と喬明の名前にちなみ、筋肉は喬路、祭りは呂翔の趣味にちなんでいる。

上方落語家イチと言っても過言ではないほど、筋トレ好きの喬路は公演について「事務所の意向ですね」と冗談めかせたが、地元のだんじり祭りに今も参加する“お祭り男”の呂翔は「僕ら世代って落語を見たことない子が多いと思う。落語を見たことのない若い人にも来てほしい」と意気込む。それぞれが1席ずつを演じ、4人での企画コーナーも行う。

喬龍と喬路は笑福亭松喬の弟子、喬明は2人の兄弟子喬介の弟子に当たる。呂翔は呂鶴の弟子で、広いくくりでは、6代目笑福亭松鶴一門になる。

豪快なエピソードが多く残される松鶴さんだが、4人は「すごいというのはあるが、会ったこともないし、直接接した方ほど色濃くは残っていない」という。尊敬はするが、上方四天王は「歴史上の人物」といった認識で、喬龍は「YouTubeで昔の上方落語家が勢ぞろいしているのを見たことがあるんです。最前列に四天王が並んでいて、1番後ろに福笑師匠や仁智師匠が並んでる。全員黒紋付きで空気感が怖すぎる」と笑う。

天満天神繁昌亭ができた後に落語家への道を志した世代でもあり、一門の枠にとらわれず、落語の稽古も他の一門の師匠につけてもらうことも少なくない。呂翔も「フラットになっていってるというか、落語っていう、ひとくくりになってるのかな」。落語の世界にも時代の変化が感じられる。

4人に共通するのは「落語が楽しい」こと。呂翔は「もう7年かと思いますけど、落語を辞めたいと思ったことはない」といい、喬龍も「辞めさせられるはあったとしても、辞めたいはない。今は食事でいうと、1番うまいものを出せるように鍛錬するだけ」と落語だけに打ち込む。

喬路は落語を観に来てくれた友人から「仕事で鬱(うつ)気味になっていたけど、君らのアホみたいな落語を聞いて救われた」と言われたという。

「根底はそこかなと。楽しんでもらって、人の生活に直結できたら。YouTubeとかではない、落語という芸、一朝一夕じゃできないけど楽しいコンテンツを共有したい気持ちが強いんです」

喬明は「若い子らは落語を見に行かない。でも、こうやってシュッとした兄ちゃんが落語をやってれば来やすい。私たちが落語を知ってもらうきっかけになればいいと思ってます。落語って人柄が出る。人間観察できるのが楽しいし、人として興味を持ってほしい。落語する=自分磨きかもしれない」と語った。

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