【コラム】10月決戦、人口減に向き合う/岡拓哉
日刊スポーツ / 2024年12月5日 7時0分
<UX岡拓哉アナウンサー>
師走を迎え、自分の仕事を振り返ってみた。今年は、アナウンサー業務と同時に県政を担当する記者として、政治や行政の動きとがっぷり四つで向き合った。
異例の超短期決戦となった10月の衆院選。取材に走り回りながら、私の中ではもうひとつの“決戦”が同時に進行していた。妻が第2子の出産を控えていたのである。
当初、衆院選の投開票日と出産予定日はほぼ重なっていた。結局、第2子となる長男は投開票日の3日後に誕生。出産日から2週間ほど育児休業も取得し、2つの決戦をなんとか乗り切ることができた。
さて、新潟県には、子育てや男性の育休取得を応援するさまざまな制度がある。花角知事は「こむすび県にいがた」をキャッチフレーズに、子育て政策に力を入れる。その目玉として、「こむすび定期」という制度がある。2023年4月以降に生まれた子に、10万円分の定期預金が渡されるのだ。私もさっそく申請した。
一方、この先の不安にも向き合った。県内の県立高校数を、10年後の2034年春に22校減らす構想が示されたのだ。中学を卒業する生徒数がますます少なくなるという。
わが子が高校生になる頃、自分が熱中した高校野球のような部活動は維持できているのか。教育の質に差が出てしまわないだろうか。心配は尽きない。全国の自治体が人口減少への対策でしのぎを削っている。今後の新潟県や各市町村の取り組みに注視したい。
街の装いとともに、わが家もクリスマス仕様に。今回の出産で初めて「立ち会い」も経験した。2人の子どもと妻に、パパサンタはどう感謝を伝えようか。12月も“決戦”は続く……。(新潟テレビ21アナウンサー)
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