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【将棋】丸山忠久九段が達人戦初優勝 行方尚史九段下す 激辛流の本領発揮も「達人にはほど遠い」

日刊スポーツ / 2024年12月4日 19時34分

昨年の決勝戦の相手だった日本将棋連盟会長の羽生善治九段(左)から贈られた表彰状を手にする丸山忠久九段(右)

将棋の第2回達人戦立川立飛杯決勝、丸山忠久九段(54)対行方尚史九段(50)戦が4日、東京都立川市の「立川ステージガーデン」で行われた。対局は積極的に踏み込んだ丸山が押し切って、初優勝を飾った。丸山の公式戦優勝は昨年度の銀河戦以来、通算14回目なる。

「激辛流」の本領発揮だ。優勢を築いた丸山が一気に攻め立てる。最後はしっかり詰み筋を読み切ってねじ伏せた。頭を抱えながら苦慮する行方を投了に追い込んだ。「優勝できてうれしいです」。終局後、笑顔を見せた。

昨年は決勝で羽生善治九段に敗れて、準優勝。羽生会長が羽生九段を表彰した光景を見ていた。今年は、2日の前夜祭で「羽生九段のセルフ表彰式を阻止する」と冗談を飛ばした。

準々決勝からは公開対局となる。3日の準々決勝の増田裕司七段戦は寄せきられたらおしまいという局面から、勝ちを拾った。この日の準決勝の森内俊之九段戦も逆転勝ちした。「1、2局目は運が良かった。踏み込んだが、暴走気味だった。まだまだ達人にはほど遠い。これから研さんしていきたい」と、優勝後に話していた。

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