中山美穂さん急死、午前7時までLINEで仕事のやりとり 妹中山忍は自宅前に目を潤ませ姿見せる
日刊スポーツ / 2024年12月7日 5時0分
歌手で俳優の中山美穂さんが6日、東京都内の自宅で亡くなっていたところを発見された。54歳だった。
この日は大阪市内でクリスマスコンサート2公演が予定されていたが、待ち合わせ場所に来なかったため、所属事務所関係者らが自宅を訪問。浴室で動かなくなった中山さんを見つけ、死亡が確認された。警視庁が詳しい状況を調べているが、事件性は低いとみられ、病死の可能性があるという。昭和を代表するアイドルの突然の死に、列島に衝撃が走った。
◇ ◇ ◇
警視庁の関係者によると、中山さんは湯を張った浴槽の中で動かなくなっていたところを発見されたという。6日は大阪市内で夕方、夜とコンサートが予定されており、午前7時までにLINE(ライン)で仕事のやりとりをしていたという。その後、午前9時にJR品川駅発の新幹線に乗るはずが、待ち合わせ場所に来なかったため、事務所関係者と知人が自宅を訪問。変わり果てた中山さんを発見し、110番通報し、正午頃に死亡が確認された。自宅には鍵がかかっており、事件性はないとみられ、病死の可能性がある。
所属事務所も対応に追われた。午後2時過ぎに大阪での2公演を、体調不良のため中止すると発表したが、3時間後の同5時に文書で急死を公表。「本日12月6日に、弊社所属のタレント中山美穂が自宅で亡くなっているのが発見されました。(中略)あまりに突然の出来事で、弊社も驚きと悲しみで呆然としております」とつづり、ショックの大きさをうかがわせた。午後8時過ぎには、中山さんの自宅前に妹の女優中山忍(51)が目を潤ませながら姿を見せ、車に乗り込んだ。
中山さんは、1985年(昭60)のTBS系ドラマ「毎度おさわがせします」で女優デビュー。思春期の男女が興味を持つ性をテーマに、中高生をコミカルに描き当時、話題となった作品で、ツッパリ中学生・森のどかを演じ、大人びた美しさと奔放さで一気に全国区の人気を得た。87年の同系「ママはアイドル!」で、役として演じた中山美穂の愛称「ミポリン」が、そのまま自身の愛称にも定着した。歌手としても85年の「C」でデビュー。88年からNHK紅白歌合戦に7年連続で出場した。
私生活では、02年6月に芥川賞作家でミュージシャンの辻仁成氏(65)と交際8カ月で電撃的に結婚。翌03年にパリに移住すると、04年1月には長男を出産し、専業主婦を続けたが、14年3月に離婚協議を進めていることが発覚し、同7月8日に離婚。雑誌「美ST」(光文社)のインタビューでは「数年前から考えていました。ただ子供が大きくなるまでは夫婦であるべきだと言い聞かせていました」などと語っていた。
その後は芸能活動にまい進し、19年には歌手活動を再開。20年ぶりに新作アルバムをリリースし、昨年には約24年ぶりの全国ツアーを開催した。亡くなる前日5日にインスタグラムに「2、3日心がえぐられて、一緒に行った友としか会話が出来なかった」とつづったのが生前、最後の投稿となった。
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