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中山美穂さん「女優」と「歌手」で存在感 主演ドラマの主題歌歌ったミポリン 作詞も/音楽的解説

日刊スポーツ / 2024年12月7日 5時0分

中山美穂さん(1998年撮影)

歌手で俳優の中山美穂さんが6日、東京都内の自宅で亡くなっていたところを発見された。54歳だった。

この日は大阪市内でクリスマスコンサート2公演が予定されていたが、待ち合わせ場所に来なかったため、所属事務所関係者らが自宅を訪問。浴室で動かなくなった中山さんを見つけ、死亡が確認された。警視庁が詳しい状況を調べているが、事件性は低いとみられ、病死の可能性があるという。昭和を代表するアイドルの突然の死に、列島に衝撃が走った。

   ◇   ◇   ◇

中山美穂さんが他のアイドルと違うのは、デビューから「女優」と「歌手」の歯車がかみ合って、存在感を示し続けたことだ。そしてキャリアを積むごとにイメージを変え、新鮮であり続けたことである。

中山さんが主演した連続ドラマの主題歌は、ほとんどを中山さん本人が歌い、高視聴率を記録した。

デビュー曲「『C』」は、TBS系「夏・体験物語」の主題歌。67万枚ヒットの「遠い街のどこかで…」は、フジ系「逢いたい時にあなたはいない…」の主題歌。ミリオンヒットの「ただ泣きたくなるの」は、TBS系「もしも願いが叶うなら」の主題歌。

そして中山美穂&WANDSで約184万枚を売り上げた「世界中の誰よりきっと」は、フジ系「誰かが彼女を愛してる」の主題歌だった。

例えば松田聖子が連続ドラマに初主演するのは、歌手デビューから12年後。中森明菜は11年後だった。

中山さんは当初、ツッパリ系美人のイメージで、曲調もユーロビートだった。しかし、トレンディードラマ、恋愛ドラマに主演するようになると、曲調もバラードなどに変化した。しかも20代前半でセルフプロデュースし、「北山瑞穂」「一咲」のペンネームで作詞もした。自らの思いを詞に託し、男性中心だったファンが女性にシフトした。

中山さんは「イメージ違いますね」と言われるのが好きだったという。【笹森文彦】

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