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玉川徹氏「オールドメディアみたいに言われるが…」目標だった小倉智昭さんの訃報受け決意語る

日刊スポーツ / 2024年12月10日 16時18分

玉川徹氏(2019年7月撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、9日に亡くなったことがこの日明らかになったフリーアナウンサーの小倉智昭さんを「目標中の目標の人だった」と明かした。自身のラジオ番組にゲスト出演してもらった際、小倉さんとかわした「テレビ論」についても語った。

番組には、火曜コメンテーターで、フジテレビアナウンサー出身の菊間千乃氏弁護士も出演。菊間氏は、小倉さんが1999年4月から2021年3月まで22年間、キャスターを務めた「とくダネ!」に出演していた時期があり「小倉さんのオープニングトークが長くて自分のコーナーがどんどん短くなっていくから『小倉さん、まいてまいて』と思っていた」と振り返った。「『とくダネ!』は、小倉さんが何を聞いてくるか分からない楽しみやスタジオ展開の面白さがあった。生の楽しさを大切にした方だし、ネットも出てきた時代でしたがそこで何を言われるか全然気にせず、自分がどう思うかを貫いた方。自分に対する圧倒的な自信と裏付けがないとできないことだと思うし、覚悟を持って発言なさっていた」と述べた。

また「周りに忖度(そんたく)して発言するのはおかしいという小倉さんの発言は、本当にその通りで、そのままやられていた方だと思う。だから玉川さんのことが好きで、注目して見ていたのではいかと思う」と、小倉さんが玉川氏に注目していたと指摘。これに対し、玉川氏は「むしろ、僕が注目して見ていた番組だった。『とくダネ!』は本当に強い番組だったので」と思いを吐露した。

玉川氏は「『とくダネ!』のような強い番組でも、一生みたいなものがあって、最初はそんなに受け入れられないところから始まって、人気の番組になって、いつかは終わっていく」とした上で「ラジオでお話をうかがったら、『とくダネ!』の最後の5年くらいは、『モーニングショーにやられるぞ』と、ずっと言っていたそうです。新しいものを取り込んで変化していかないと、どんなに隆盛を極めているものでも栄枯盛衰で衰えていくと言っていたんだけどなあ、みたいなことをおっしゃっていた」と、ラジオでの小倉さんとのやりとりを振り返った。

また「今のテレビは面白くないと。バラエティーでもみんなひな壇で同じようなことをしゃべって、ドラマも同じ役者さんがいろんな局に出て同じようなことをやっていて、面白くないと。でもニュースと報道番組は見ると」「『モーニングショー』は生で見る、他局は録画して見るとおっしゃってましたよ」と述べながら「ぼくはすごくうれしかった。目標中の目標の人だったから」と喜びをにじませた。

「今年になって、羽鳥さんや菊間さんを通じて、仲良くさせていただくことができた。短い時間になってしまったけど」と小倉さんとの交流に触れながら「テレビについての思いは、今でも熱い方だった。『君が今からやっていくんだよ』と託されたような思いがありますよね」と、決意のような言葉を口にした。

菊間氏が「小倉さんと仕事をした私たち世代が思いを継いで、報道に携わっていかないといけない」と述べると、玉川氏は「変わっていかないといけない。テレビは今は、オールドメディアみたいな言われ方をしているが、我々のメディアにも使命があるとぼくはいまだに思う。そのためには信頼を勝ち取るよう、我々自身が変わっていかないといけない」と再度訴えた。

小倉さんの所属事務所は10日、「訃報」と題した書面で、小倉さんが亡くなったことを正式に発表した。77歳。死因は、ぼうこうがんとしている。

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