Snow Man向井康二、ルーツのタイ合作映画で森崎ウィンとＷ主演＆共演、通訳も買って出た

日本・タイ合作映画「（LOVE SONG）」でダブル主演＆初共演した森崎ウィン（左）とSnow Man向井康二（C）2025『（LOVE SONG）』製作委員会

森崎ウィン（34）とSnow Man向井康二（30）が、日本とタイの合作映画「（LOVE SONG）」（25年秋公開）でダブル主演＆初共演することが11日、分かった。

再生回数が全世界で8億回を超え、世界的なBLブームをけん引したタイのドラマ「2gether」で知られる、ウィーラチット・トンジラー監督の日本＆長編映画デビュー作。タイにルーツを持つ向井は、タイ語のセリフに挑戦し、通訳も買って出て、同監督にも提案。「普段のSnow Manの向井康二では見せられないような表情もたくさんあります」と手応えを口にした。

「（LOVE SONG）」は、トンジラー監督が脚本も手がけたオリジナル作品で、東京とバンコクが舞台。森崎演じる研究員・ソウタは、突然の辞令で東京から海外勤務を命じられ、学生時代に想いを寄せていた向井演じるカイとバンコクで再会し、タイでカメラマン兼ミュージシャンとして活躍するカイの姿に心が揺れる。一方のカイも、学生時代に歌っていた「未完成の歌」をソウタが覚えていることに驚きを隠せず、いつしか2人をつなぐ歌が再び胸の奥で響き始める物語。

森崎は「お話をいただいたとき、自分とは真逆のキャラクターで不安が大きかったですが、この作品にかける覚悟で臨みました。『絶対にこの作品で人生が変わる』と信じていました」と、作品にかける思いを吐露。「脚本と向き合う中で不安が大きくなっていましたが、衣装合わせで向井くんと本読みをした際、カイを演じる彼の声を聞いて不安が一気に消えました」と向井と芝居で向き合い、不安が解消したと感謝。「監督からソウタの性格は『真面目できちょうめん』と聞いていましたが、カイに出会った瞬間だけ少しおっちょこちょいな一面や完璧でない部分が見えて魅力的でした。自由さや柔軟さを持つカイが、ソウタにとって人生を広げてくれる“最後のカギ”なんだと確信しました」と、向井との向き合いで役が引き出されたと語った。

向井は「僕にとってタイでお仕事ができるというのは大きなことなので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。緊張やプレッシャーもありましたが、それ以上に楽しさを感じていました」と、ルーツを持つタイの作品に出演した意義を強調。役どころについては「アーティスティックで不器用、素直になれない部分を持ちながらも、自分のやりたいことは明確なキャラクターです。ソウタに対しても『言いたいけど言わない』という、少し自分勝手な一面があります」と説明。「ソウタのピュアでまっすぐな姿があったからこそ、僕もカイとして自然にいられたので本当に感謝しています」と、森崎の役として生きる姿に、自らも引き出されたと感謝した。トンジラー監督については「監督は日本が大好きで、撮影中もモニターを見ながらニヤニヤしている愛情あふれる方」と評し「撮影スタイルの違いに最初は戸惑いましたが、結果的に素晴らしい画が撮れたと感じています」と自信を見せた。

2人の起用について、KADOKAWAの野副亮子プロデューサーは「世界の観客へ向けた作品にすることを目標にしていたので両役には世界への志がある役者さんを探していました」と説明。森崎はミャンマー出身で、スティーブン・スピルバーグ監督の18年の米映画「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜てきされた経験を持ち「ハリウッドでのスピルバーグ監督と直接会話での作品作りのエピソードをお聞きしていたのでぜひご一緒してみたいと思っていました」と起用理由を語った。

向井については「役どころがとてもクールで繊細であり、できればパブリックイメージと違う方が良いなと思って注目しました」と説明。「実はタイにルーツがあると知ったのはオファーの直前で、運命的なものを感じました」と縁に結ばれての出演だと語った。

トンジラー監督は「私にとって初めて長い時間をかけて製作した映画です。日本とタイ、それぞれの文化の違いを学びながら、心を込めて丁寧に作り上げたこの作品は、純粋な恋愛とラブソングの魅力が詰まった、見る人に幸せを届けるロマンチック物語になりました」と作品を評した。そして「2人の演技には本物の息遣いが感じられ、この物語がいっそう輝きを増したと感じています。監督として、彼らとともに作品の世界観と歌が持つ真の意味を探り、その深さに触れることができました」と、森崎と向井に感謝した。

森崎は「日本のチームとの文化や言葉の壁もありましたが、お互い譲らずに乗り越えて1つになれた瞬間が何度もあり、それが良いシーンとして映画に刻まれていると思います。完成をとても楽しみにしています！」と完成を期待。向井は「この映画が自分のプロフィルに堂々と載せられるような代表作になり、多くの方に共感していただければうれしいです」と、かけがえのない作品だと胸を張った。