八代英輝弁護士「恐らく無罪になるのではと想定していた」紀州のドン・ファン殺害事件地裁判決に

八代英輝弁護士（2012年7月撮影）

弁護士の八代英輝氏は12日、TBS系「ひるおび」（月～金曜午前10時25分）に出演し、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん（当時77）を殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告（28）の裁判員裁判の判決で、和歌山地裁が無罪判決を言い渡したことについて、想定した判決だったとの認識を示した。

今回、検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張していた。無罪判決のニュースを、同番組では速報で報じた。

八代弁護士は「私たちは恐らく、無罪になるのではないかと想定していた」と明かした。その理由について「覚醒剤を摂取させた方法が立証できていないということと、客観的な証拠が非常に乏しい。（ネットの）検索の履歴であったり、そういうものしかなかった」などと指摘。また「この時点で（被告が）殺害する動機も特に見当たらないんじゃないかという部分で、しかも、本人の自白もない。立件できていないのではないかというところはあると思います」と述べた。その上で「検察がどう出るかは注目だと思います」と、今後の動きに関心を向けた。

番組MCの恵俊彰は「ただ、世の中的には、みなさんがどう思うかということですよね。本当に謎の多い、疑問の多い事件ですから…」と口にした。