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「紀州のドン・ファン」元妻の無罪判決は「いろいろな可能性がある以上…」清原博弁護士が解説

日刊スポーツ / 2024年12月12日 16時19分

国際弁護士の清原博氏は12日、TBS系「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)に出演し、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん(当時77)を殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判判決でこの日、和歌山地裁が無罪を言い渡したことについて、内容を分析した。

野崎さんは2018年5月、和歌山県田辺市の住宅で、亡くなっているところを発見された。死因について司法解剖では急性覚醒剤中毒とされ、2021年になって須藤被告が殺人などの疑いで逮捕、起訴された。今回、検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張していた中での無罪判決だった。

清原氏は「判決に不服があれば検察が控訴ができますから、今度は大阪高裁でもう1度審理をして、有罪、無罪の判断を仰ぐことになると思います」と、検察側の今後の動きを推測した。一方で「真相を知りたいとはみんなが思っていることですが、今日の和歌山地裁の判決では、恐らく真相は出てこないと思います」と述べた。

野崎さんが亡くなった原因について「自殺の可能性もあるよね、誤って(覚醒剤を)飲んだ可能性もあるよね、他人が殺害した可能性もあるよねと、いろんな可能性があるということで、可能性がある以上、被告を有罪にはできないという論法だと思う。真相は何なかというのは判決をよく読んでも分からないと思う」と指摘した。

「真相を知るためには、検察側は控訴をして有罪だということを求めていくのか、あきらめてしまって他の可能性をもう1度、再捜査するのかという方向になっていくと思うが、恐らく再捜査は、これだけ時間をかけてやったのに、新たに時間をかけて何かが出てくるとかは、恐らく考えないと思う。検察の立場としては、基本的には今日の判決に不服があるとして、控訴するということだと思います」と述べた。

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