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【韓国】「心が重い。難しい時期に…」大統領権限代行の国務総理が弾劾案可決で悲壮コメント

日刊スポーツ / 2024年12月14日 18時9分

尹錫悦大統領の弾劾訴追案採決のため開かれた、韓国国会(ロイター)

韓国国会は14日、非常戒厳を発令した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(63)の弾劾を決める「尹錫悦大統領弾劾訴追案」を採決し、賛成204票、反対85票、棄権3票、無効8票で可決された。議員総数300人中、200票以上の賛成で成立だった。

弾劾訴追案が国会を通ったことで、尹錫悦大統領は職務停止となり、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(75)が大統領の権限を代行する。韓総理は、国会で弾劾案が通過した直後「心が重い。こんな難しい時期に、国政の安定的な運営にすべての力を注ぎます」とコメントした。

投票は無記名。今回、国民の力は採決前に議員総会を開き「投票には参加するが、党の結論として否決する」と決めていたが、離脱票が12票出た計算になる。

前回の7日の投票では、与党の国民の力が108人議員中105人が投票に参加せず事実上、投票をボイコットし、定足数不足で不成立に終わっていた。採決に不参加だった議員の事務所の前などでは市民が抗議デモをしたほか、ネット上などでも批判が殺到し、大統領の支持率下落に拍車をかけていた。

弾劾案が可決されたため今後、弾劾が成立するか、成立しないかの判断は、憲法裁判所に委ねられた。憲法裁判所は9人の裁判官(現在は6人、今後3人増える予定)で構成され、今後、最長180日間、法律的な検討を行い、6人以上の賛成で弾劾が正式に決まる。

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