サンモニ膳場貴子「女性検事の言葉は非常に重い」元大阪地検検事正の性的暴行一転無罪主張に

膳場貴子（2021年6月撮影）

元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子（49）がキャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」（日曜午前8時）が15日、放送された。

1週間のニュースを振り返るコーナーで、元大阪地検検事正の北川健太郎被告（65）が、当時部下だった女性検事に対する準強制性交罪に問われた事件をめぐり、初公判で起訴内容を認めた被告が、一転して無罪を主張したことを伝えた。

起訴状などによると、北川被告は検事正に在職していた2018年9月、大阪市の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態だった女性に性的暴行をしたとしている。被告の弁護士は10日の会見で、女性側に「同意があると思っていた」「抗拒（こうきょ）不能だったか疑わしい」と主張したが、女性は翌11日の会見で「姑息（こそく）な主張」「主張を知って絶句し、泣き崩れた」と、涙ながらに反論。「被告人がどのように主張しようが真実は1つ。司法の正義を信じます」と訴える女性の会見のVTRを受けて、膳場は「被害を受けた女性検事の言葉は非常に重いです。しっかり聞かないといけないと思っています」と、硬い表情でコメントした。

この日のコメンテーターで、同志社大特別客員教授の元村有希子氏は、膳場から見解を問われ「最初は非常に怒りを覚えました。検事正という法律を熟知している人が、初公判で争いませんと言った後に覆すというのは。こういった『戦術』にも見えるような態度が、世の中の性犯罪被害者の人たちを、どれだけ落胆させているのかということ」と指摘。「法律を順守する立場にいる人が、やるべきことではない。自分の胸に手を当てて、人間として正しいことをやっているのかということを、本当に私は、直接問いたい」と、訴えた。