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西山朋佳女流3冠「もう一番、泣いても笑っても最後」将棋史上初の女性棋士にあと1勝

日刊スポーツ / 2024年12月17日 18時26分

宮嶋健太四段(右)とのプロ棋士編入試験5番勝負の第4局に臨み、終局後に感想戦を行う西山朋佳女流3冠(撮影・松浦隆司)

将棋史上初の女性棋士を目指す西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が17日、大阪府高槻市の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第4局に臨み、宮嶋健太四段(25)に勝ち、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる。試験は1カ月に1局のペースで実施され、来年1月に行われる第5局、柵木幹太四段(26)戦に勝てば、史上初の快挙となる。

後がない先手の西山は得意の振り飛車戦法を採用。7筋に飛車を振り、「三間飛車」で2勝目を狙った。「とにかく悔いのない形で指せればいいなと思っていた」。中盤では互いに飛車、角の大駒の打ち合いになった。

豪快な攻めの棋風から「剛腕」「暴れ馬」とも評される生粋の勝負師タイプだ。終盤は、“剛腕ぶり”を発揮し、敵陣をゴリゴリと崩し、受けなしの形に追い込み、投了させた。

かど番をしのぎ、悲願達成まであと1勝に迫った。大一番での精神的な強さについて「できるだけ全力を出し切れるように日々を過ごすしかない」と話した。 将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件となっている。

西山は奨励会の最高位三段に在籍していたが2021年に退会し、女流棋士に転向した。年明けに史上初の女性棋士誕生をかけた大一番を迎える。

「もう一番、泣いても笑っても最後。本局も要所であまりいい手を指すことができなかったと思うので、しっかり反省したい。最後は悔いのないように挑みたい」。将棋界400年の歴史の新しい扉を開ける。【松浦隆司】

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