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羽生善治会長「自分が将棋の道に進むレールを敷いて下さった」将棋クラブ恩人の死を悼む

日刊スポーツ / 2024年12月23日 13時43分

羽生善治氏(2024年12月撮影)

日本将棋連盟会長の羽生善治九段(54)が21日までにX(旧ツイッター)を更新。将棋を覚えて間もないころに夢中になって通った、東京都八王子市「八王子将棋クラブ」八木下征男席主の死を悼んだ。

「八木下征男様の逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。先生の穏やかな思いやりに溢れた励ましの声が今でも聞こえてくるようです。こんなに早く別れの日が来るとは思わず、残念でなりません。子供の頃から大変にお世話になり、自分が将棋の道に進むレールを敷いて下さった恩人です。また、多くの子供達に良い影響を与えて育てて下さった先生のような人でもあります。いつも朗らかで安心感のある存在でした。将棋クラブで過ごした日々はかけがえのない思い出です」とつづった。

羽生は小学校低学年のころから同クラブに通い、八木下さんから将棋の手ほどきを受けた。作ってきた詰め将棋に飛車が3枚あると指摘された時に「だって、こうじゃないと詰まないんだもん」と返すと、笑っていたこともある。関東近辺で開催される子供将棋大会に同行しただけでなく、ぷろを目指すに際して、のちに師匠となった故二上達也元に本将棋連盟会長への橋渡しもした。

6年前の竜王戦に敗れたその年の暮れ、八木下さんの健康上の問題もあってクラブは閉鎖された。竜王を失った直後に羽生は訪れていた。

八木下さんは11月26日、81歳で亡くなった。

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