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宝塚OG加茂さくらさん通夜、コチョウランや菊に囲まれ 棺には一番気に入っていた服と数珠

日刊スポーツ / 2024年12月24日 18時44分

加茂さくらさんの遺影(撮影・阪口孝志)

宝塚歌劇団出身の俳優で、21日に肺がんのため87歳で亡くなった加茂さくら(かも・さくら、本名大谷照子=おおたに・てるこ)さんの通夜が24日、兵庫県尼崎市西長洲町2の2の46「クレリ尼崎ホール」で行われた。

法名は、「釋尼照安(しゃくにしょうあん)」。

式には約60人が参列。コチョウランや菊の花に囲まれた祭壇には、笑顔の加茂さんの遺影が飾られた。宝塚OGの汀夏子、榛名由梨らからの供花が並んだ。棺には加茂さんが一番気に入っていたという服と数珠が納められたという。

喪主を務めた弟の清さんによると、加茂さんはかなり前から乳がんを患い、肺にも転移。6月に入院し、闘病生活を続けていた。

11月には東京でコンサートを開催。代表作「花のオランダ坂」の「私は桃の花が好き」を披露していたという。

通夜に参列したOGで宝塚歌劇団卒業生の会「宝友会」会長の未沙のえるは、11月に行われた総会に加茂さんが参加していなかったため、「どうしてらっしゃるのかなと思っていた」。

加茂さんは例年、宝友会で「すみれの花咲く頃」を披露していた。昨年7月に行われた宝塚音楽学校の創立110周年祈念式典にも参加していた。「宝塚のプリマドンナの象徴の方でした。ビックリしました」と悼んだ。

加茂さんは、1955年(昭30)入団。歌唱力に定評があり、花組配属などをへて61年、雪組トップ娘役に就き、雪組トップ明石照子さん、真帆志ぶきさんらの相手役を務めた。68年に声楽専科へ移った後、71年に退団。テレビや映画、舞台で俳優として活躍し、ワイドショー「3時のあなた」で司会も務めた。

14年に宝塚歌劇団が創立100周年を迎え創設した「宝塚歌劇の殿堂」で、最初の100人に選ばれた。妹「加茂すみれ」も宝塚OG。

葬儀・告別式は25日午後2時から、同所で行われる。

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