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【映画大賞】作品賞「侍タイムスリッパー」3冠「山口馬木也さん評価していただいた」安田淳一監督

日刊スポーツ / 2024年12月27日 20時16分

映画「侍タイムスリッパー」で作品賞と監督賞を受賞した安田淳一監督(撮影・滝沢徹郎)

<第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)>

全国1館から380館超に拡大公開など、今年の日本映画界を席巻した「侍タイムスリッパー」が、作品賞を受賞した。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された「受賞者・作品発表特別番組」内で発表された。主演男優賞の山口馬木也(51)、監督賞の安田淳一監督(57)と合わせて3冠を達成。作品賞、主演男優賞、監督賞の3冠は、第27回で「永遠の0」が作品賞、岡田准一(44)の主演男優賞、山崎貴監督(60)の監督賞で受賞して以来、10年ぶり。

安田監督は「特別に思うことは…やはり俳優さん、山口馬木也さんを、きちんと評価していただいたことが、とてもうれしく思っています」と口にすると、涙声になった。自身が手がけたオリジナルの脚本が、東映京都撮影所の目に留まり、22年5月に企画が始動。同撮影所の全面協力を受けつつも、同監督が愛車まで売り払い2600万円もの製作費を捻出し、自主映画として時代劇を製作した。

幕末から現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい、140年後の現代を「斬られ役」として生きていく会津藩士の武士・高坂新左衛門役には、山口に白羽の矢を立てた。03年の「水戸黄門」「剣客商売」など、時代劇への出演が豊富な経験と演技力の確かさを買った、不動のキャスティングだった。安田監督は「25年、役者をやってこられて今回、初めて自主映画ですけども、主演で前向きに真摯(しんし)に取り組んでくださって。撮影中はいろいろと行き違いがあって、感情的なぶつかり合いが、なかったとは言えないですが、山口さんの真摯(しんし)な姿勢、高い演技のスキルがなかったら、映画はこのような結果になっていなかったと思う」と感謝した。

自身が14年に立ち上げた製作・配給会社「未来映画社」の看板女優として、ともに歩んだ沙倉ゆうの(45)は、今作でも助監督・山本優子を演じた。演じるのみならず、製作スタッフが10人程度と少ない中、撮影現場でリアルに助監督の役目を務め、刀や小道具の管理をした。安田監督は「言うても20年くらい、一緒に映画を作っている部分で、変なものは作らへんという信頼関係があったと思う。僕らが作りたい映画の方向と彼女のビジュアル…雰囲気が合うんですわ。子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで好かれるような面立ちだし、何と言ってもスケジュールが押さえやすい」と、独特の言い回しで感謝した。

◆「侍タイムスリッパー」時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた瞬間、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知りがくぜんとなる新左衛門。1度は死を覚悟したものの、やがて「わが身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくために撮影所の門をたたく。

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