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【映画大賞】山田杏奈が初の助演女優賞「すごく自信に」「質の良い映画を作る一部になりたい」

日刊スポーツ / 2024年12月28日 10時12分

日刊スポーツ映画大賞助演女優賞の山田杏奈は花束を手に笑顔を見せる(撮影・浅見桂子)

<第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)>

第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、助演女優賞は、「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)「正体」(藤井道人監督)での好演が評価された山田杏奈(23)が受賞した。

   ◇   ◇   ◇   

10歳で芸の道に進み、13年。山田は人生の半分以上を俳優として生き、楽しいと思ってきた芝居で新人賞ではない、大人の俳優に与えられる助演女優賞を初めて受賞した。「自分のやっていることがベストなのだろうかと考えながらやっている中で、改めて評価してくれる人がいるんだと。すごく自信になった」。瞳を、ひときわ輝かせた。

特別な作品での受賞が、何よりうれしかった。人気漫画を実写化した「ゴールデンカムイ」は「あそこまでの規模は初めて」と自認する大作だった。原作でも人気のアイヌの少女アシリパを演じるに当たり「役者本人のルーツを気にする声も見た」。その中でアイヌ語、文化から学んだ。売りの変顔も「そういう表現はしたことがなかったけれど、魅力の1つ」と果敢に挑んだ。

「正体」では、ケアホームで働く女性を演じた。「普通に働いたこともないから、仕事をしてるってどういう感じなんだろう」と考えた。撮った動画を軽はずみに配信したことで、好意を寄せた同僚が逃亡犯だと発覚するも、その無実を信じる…。心が激しく揺れる、同年代の若者を「観客に近い、作品のためにベストの役」と捉えた。演じていく中で、代名詞とも言うべき目力は自然と消えた。

「私の中の助演女優賞というイメージ」という役での受賞に「やっていて良かった」と、この上ない喜びを感じる。「質の良い映画を作る一部になりたい。基本的に、その役をできるのはその役者だけ。とある役を埋められる役者でいたい」。映画で生きていく覚悟にさらなる灯がともった。【村上幸将】

■助演女優賞・選考経過 「カルーセル麻紀さん一世一代の演技」(石飛徳樹氏)との声も上がる中、「どう考えても彼女の存在と素朴さ、まなざしの強さあってこそ。これから日本映画界を支えていく女優」(服部宣之氏)との声が上がり、決選投票で山田が制した。

▼昨年「月」で助演女優賞の二階堂ふみ(30) 山田杏奈さん、受賞おめでとうございます! 数年前にご一緒した際、とても力強い空気感に刺激をいただきました。また現場でお会いできますように。おめでとうございます!

◆山田杏奈(やまだ・あんな)2001年(平13)1月8日生まれ、埼玉県出身。11年「ちゃおガールオーディション」でグランプリを獲得し、芸能界入り。16年「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」で映画デビュー。19年「小さな恋のうた」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、23年「山女」でTAMA映画賞最優秀新進女優賞。特技は習字。159センチ、血液型A。

◆正体 凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。刑事・又貫(山田孝之)は鏑木が潜伏先で出会った舞(山田)らを取り調べるが、彼女らが語る鏑木は別人のようだった。顔や姿を変え、逃走を続ける真相を探る。

◆ゴールデンカムイ 北海道で砂金採りに明け暮れていた杉元佐一(山崎賢人)は、アイヌ民族から強奪された金塊の存在を知る。そんな時、ヒグマの襲撃を受けた杉元をアイヌの少女アシリパ(山田)が救う。アシリパも父親の敵を討つため、杉元と金塊を追う。

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