「モーニングショー」が“因縁”の地から新春生中継「か～な～り～できあがっていますよ～」

羽鳥慎一アナ（2023年1月撮影）

テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー　新春特大スペシャル」が1日午前に放送され、恒例のお天気コーナーを、番組にとって「因縁」ともいえる大阪・関西万博の会場から生中継した。

今年4月に開幕が迫る同万博をめぐっては、昨年3月、大阪府の吉村洋文知事が会合で、「モーニングショー」でコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏を「出禁」にすると、一時、発言し、批判を受けてその後謝罪、撤回した経緯がある。昨年7月には吉村氏が番組に生出演して、万博の見どころや課題について語った。その際、吉村氏は玉川氏に現地取材を要請していたが、元日の放送で現地からの生中継に登場したのは、気象予報士の片岡信和（39）だった。

番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は最初に「今年注目の場所（からの中継）」と玉川氏に振ったが、玉川氏は「ぼくに振らなくていいから」と、塩対応。一方、片岡は、1周2キロの世界最大級の木造建築「大屋根リング」の上から「ぼく、ここにいるんですよ～。か～な～り～、できあがっていますよ～」とハイテンションで、「お正月で工事がお休みということで特別に許可をいただき、ヘルメットなしで中継をさせていただいています」と、リポートした。

「この場所からお天気中継をするのは、モーニングショーが初めてということです」と述べると、スタジオの玉川氏とみられる声で「そら、そうだろ」のツッコミも入った。

大阪・関西万博をめぐっては会場建設費や運営費の増額やチケットの売れ行き問題、工事の遅れなどの課題が指摘されてきた。そんな中、片岡は「大屋根リング」の上からの景色や、パビリオンの建設状況を紹介しながら、「圧倒的な木材の景色を楽しんでほしいし、木材の温かみを感じることができる。ぜひみなさん、みんなで来ちゃいましょうよ」と、呼び掛けた。

その後、万博が始まった後に番組の関係者は会場に入ることができるのか、出演者の間でトークを展開。玉川氏に扮（ふん）したゲストのものまねタレント神無月（59）は、「（万博に）行く」と断言。玉川氏に「入れてくんないかもよ」と言われ「入れるんでしょ？ぼく」と口にすると、羽鳥が「分かんないです…あ、でも、吉村さんは大丈夫って言ってました」と、フォローする場面もあった。