河内音頭とり、河内家菊水丸「余命半年」がん乗り越え11年「がんもとって、歌も歌いたい」
日刊スポーツ / 2025年1月5日 12時56分
甲状腺乳頭がんを克服した伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(61)が、5日放送のABCラジオ「Changeの瞬間 ~がんサバイバーストーリー」に出演。「余命半年」と言われた診断当初の思いに触れた。
菊水丸は50歳目前だった13年にがんが発覚。「ステージ4で、転移も始まってて。声帯とって気管切開手術すれば命は助かる。ところが歌えませんって」と医師に告げられた。
菊水丸は「僕は、がんもとって、歌も歌いたい」と望んだが、受け入れられず、セカンドオピニオンを選択。結果、「自分が生まれた病院で」手術を受けることができ、14年春には仕事復帰を果たした。
術後10年だった23年には「ステージ4 甲状腺がん手術から10年突破パーティー」も開いた。
菊水丸は「手術できて11年ですね」「余命半年と言われて、9年半得したという思いでしたね」などとポツリ。現在では毎夏、恒例の盆踊りツアーを続けるなど、精力的な活動をしており感慨深げに振り返った。
フリーの八木早希アナウンサーが、多様なジャンルのがん闘病経験者を招いてトークする同番組。この日は、胃がんを克服し、現在は多発性骨髄腫と闘う漫才師宮川花子(70)も出演。菊水丸は81年4月、初舞台で宮川大助・花子と共演しており、その当時のチラシも持参。花子は「よう、持ってたな~」とツッコミつつ「歌手の人のコップとか持って帰んねやろ」。
コレクターぶりをいじられた菊水丸は「これは僕の(人生の)記録です」とやり返し、軽快なやりとりを展開していた。
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