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276キロマグロ上げた第56新栄丸・竹内船長、年末は船出さず「海と相談して出船する日を決めた」

日刊スポーツ / 2025年1月5日 18時2分

276キロのマグロを前にして左からなだ万の鈴木史調理本部長、おのでら長尾真司社長、「やま幸」山口幸隆社長、おのでら坂上暁史料理長(撮影・寺沢卓)

東京中央卸売市場(豊洲市場・江東区)の生ホンマグロの競り場で仲買人らがヒソヒソ声で「見たか、大間のデカいヤツ」「第56新栄丸の船長、いい仕事したね」「ツヤ、ハリいいね。今日の一番マグロ、横綱だね」などとあいさつ代わりに口々に話していた。5日の初競り、マグロ職人の視線をクギ付けにした。

正月気分の抜けない競り場に1匹のマグロが背筋を伸ばすような緊張感をもたらした。今年の競り場には生マグロが渋滞を起こしていた。「今年はなんか生がひしめいてるね」「しかも大きい個体が多い」。入荷された生のホンマグロは318匹で計19トン。昨年は223匹・計13トンだったので、仲買人のヒソヒソ話も無理はない。

競り落とした築地仲卸の「やま幸(ゆき)」山口幸隆社長は「ぐるんと競り場をひと回りして、このマグロだと思った。脂のりも抜群でさすが第56新栄丸。大間のレジェンドですよ」と仕留めた竹内正弘船長(73)をほめたたえた。

竹内船長は4日、朝7時30分から8時ごろに仕込んだはえ縄を回収。5匹がかかっていて、276キロと183キロ、167キロ、166キロ、140キロの大型ばかりを釣り上げた。「取ればいいってもんじゃねえ。3、4日は荒れない天候だと分かっていたから、年末は船を出さなかった。海と相談して出船する日を決めた。うまいこといったね」とニヤリ。2018年には405キロを仕留めていて、今回の276キロは竹内船長の自己記録では2番目の大きさとなった。

競りのプランとしては、目利きをする山口社長と、「鮨 銀座おのでら」などを運営する長尾真司社長の間で「2は行きましょう。いいマグロなら3までで」と最大で3億円まで競り合う覚悟で臨んだ。結果は1キロ当たり75万円でこの日の一番マグロだった。記録が残る1999年以降で2番目の高値となる2億700万円の値がついた。【寺沢卓】

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