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【叡王戦】増田康宏八段「一方的に悪くなってしまった」「形勢判断間違った」藤井聡太7冠に惜敗

日刊スポーツ / 2025年1月8日 17時59分

藤井聡太7冠との1年ぶりの対局で惜しくも敗れた増田康宏八段

伊藤匠叡王(22)への挑戦者を決める第10期叡王戦本戦トーナメント1回戦、藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)対増田康宏八段(27)が8日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、先手の藤井が111手で増田を下し、準々決勝へ進出した。

先手後手を決める振り駒の結果、歩が3枚出て、藤井が先手、増田が後手と決まった。戦型は角換わり。増田は「やってみたかった作戦」と序盤に研究手を繰り出した。

終盤、飛車角交換で攻め合いに出たが「飛車角交換の順がけっこう難しいかなと思っていたが、(交換してみると)一方的に悪くなってしまった。そのあたりの形勢判断が間違っていたのかなと思う」と振り返った。

増田は藤井がデビュー後、負けなしで、公式戦29連勝の新記録を達成したときの29番目の相手。増田も幼少期から大器の呼び声が高かったが、タイトル挑戦はなかった。棋王戦で初めてタイトル挑戦権を獲得し、藤井とは2月2日から5番勝負を戦う。

棋王戦の前哨戦には敗れたが、「藤井さんとは久しぶりの長時間の対局だったので、角換わりの将棋を経験できたのはよかった。2月まで時間があるので、しっかりと準備して、いい将棋を指したい」と意気込んだ。

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