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島田珠代が阪神・淡路大震災でパニックの新喜劇回想「劇場に来れない芸人さんがいっぱい」

日刊スポーツ / 2025年1月17日 6時0分

「舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび~」に出演する、左から)島田珠代、NMB48水田詩織、木下桜、山崎千惠子、多和田任益、福谷圭祐氏(撮影・阪口孝志)

女優の山崎千惠子(60)、吉本新喜劇女優の島田珠代(54)らが16日、大阪市内で「舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび~」(2月12~16日、COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール)の取材会に出席。17日に30年を迎える阪神・淡路大震災を振り返った。

NHK連続テレビ小説などで活躍する山崎は93年に、山崎千惠子一座を旗揚げ。座長として活動してきた。

震災時は大阪におり、「ストーブの安全装置ってこんなに効くんやと思った」。神戸に住んでいた多くの友人も被災した。

なかでも、結婚した場所が同じ軽井沢だったという友人が神戸・長田に住んでおり、何もかもが消失。「結婚式の写真も燃えてしまった。式場に電話して2人で撮った写真を送ってもらった。写真はなくなったら終わりの時代だったので、喜んでもらえてうれしかった。ずっと忘れられない思い出ですね」と語った。

一方、珠代は大阪・日本橋で1人暮らしを始めたばかりだった。「劇場に来れない芸人さんがいっぱいいた。当時の新喜劇は40人くらい。代わりに誰を呼ぶかで会社はむちゃくちゃだった」とパニックに陥っていたという。

神戸に住んでいた桑原和男さんとも連絡が取れなくなり、「桑原さんの和子おばあちゃんの役を、誰か忘れたけど皆で長いセリフを覚えて、1回目(の公演)を迎えたのを覚えてます」と振り返った。

同公演は、演劇を見たことのない人々にも演劇に興味を持ってもらいたいという思いから始まった「関西の演劇界を元気にしたいプロジェクト」の第1弾。

孤独で寂しい思いを何度も味わった、女優木下桜演じる主人公稲葉花純が「運がついてるついてないなんて自分次第」と気づき、さまざまな人を巻き込んで生きていく群像劇。山崎は花純の祖母の道子、珠代は花純の叔母の恵を演じる。

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