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南野陽子「神戸が大好きです」涙ぐむ 阪神大震災直後に生まれた「しあわせ運べるように」合唱 

日刊スポーツ / 2025年1月17日 19時31分

神戸震災復興フリーライブで黙とうする左から、阪神OBの井川氏、南野陽子、掛布氏(撮影・白石智彦)

阪神大震災から30年となった17日、大きな被害を受けた神戸市長田区の大正筋商店街で「第21回 神戸震災復興フリーライブONE HEART」が開催され、兵庫県出身の女優南野陽子(57)、タレント松村邦洋(57)、阪神タイガースOB掛布雅之氏(69)らが出演した。

中高と神戸市内の学校に通い、震災で同級生を亡くした南野は震災直後に生まれた歌「しあわせ運べるように」を神戸のアイドルグループ「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」らと合唱した。歌の最後には涙ぐんだ。

震災から20年目の14年に行われた同イベントで、初めて震災復興関連のイベントに出演して以来、2度目の参加となった。

震災発生時、南野はドラマの収録で東京にいた。正確な情報が分からず、気持ちがざわついた。友人らと連絡がつかず、涙があふれ出たという。あのときから30年、ステージでは「人の気持ち、街並みは変わるけど、変わらない、語り継がなければいけない思いがある」。節目の年を越えて記憶をつなぐ決意を新たにした。

アイドル時代の楽曲「楽園のDoor」を歌唱後、「神戸が大好きです。神戸にたくさんの人が足を運んでもらえるような、ステキな街であってほしい」と願った。

兵庫県の斎藤元彦知事の一連の騒動を念頭に「いろいろとややこしい問題もありますが、そんなものを吹っ飛ばすぐらいの勢いで、みんなで新しい、ステキな神戸を盛り上げていきたい」と呼びかけた。カレー300食の炊き出しにも参加した。【松浦隆司】

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