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就任前から過激発言トランプ氏、元自衛隊トップが“真意”探り読む 日本にも軍事的役割求める?

日刊スポーツ / 2025年1月18日 15時43分

トランプ氏(2019年5月撮影)

海上自衛隊出身で、第5代統合幕僚長を務めた河野克俊氏が18日、東野幸治(57)が進行するABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。20日に就任式を控えるトランプ次期米大統領の“真意”について解説した。

就任式まで「あと2日」に迫ったトランプ氏をめぐっては、過激な発言が注目を集めている。番組では、トランプ氏の「カナダは51番目の州になるべきだ」「安全保障と世界の自由のため アメリカはグリーンランドの所有権と管理権が必要だ」「パナマ運河はぼったくりだ アメリカへの管理権の返還を要求する」といった発言を取り上げ、河野氏が詳説した。

この日、ゲスト出演していた北斗晶(57)から「グリーンランドにパナマ運河、カナダをアメリカに? 冗談にしか聞こえない…」との意見が出ると、河野氏は「戦争をやるということではなくて、明らかに中国、ロシアへの対決姿勢を鮮明にした。私は正気だと思います。それなりに根拠はあると思います。ハッタリだと思っていると、見誤ることになる」とした。

グリーンランドをめぐっては、パソコンなどに使用されるレアアース(希土類)埋蔵量が未開発地域で世界最大規模とされ、元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏は、その全貌が「最近、氷が溶け出して分かってきましたね」と指摘。河野氏も「北極海の氷が溶け出して、使える海になってきたということ」と同調した。

河野氏はその上で「ロシアの原子力潜水艦、ワシントンを狙えるヤツですが、今オホーツク海に展開しているとされていて、北極海にも展開できるとなれば、アメリカは対処が難しくなる」とし、グリーンランドを治めて備えを強める狙いがあるとの見方を示した。

太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河にしても、そもそも、1914年アメリカの建設で開通し、99年にパナマへ返還されている。

この世界の物流拠点に対し、河野氏は「もともとフランスがやろうとして、無理だった。だけど、アメリカが巨費を投じて作った。でも、カーター大統領がリベラルな方で、返還を約束。クリントン大統領の時に返還された。両(氏ともに)民主党の時に、行われていて、(共和党の)トランプ氏はおもしろくない」との背景も類推した。

また、カナダをめぐっては、トランプ氏は昨年11月、カナダからのすべての製品に25%の関税を課す意向を表明している。

河野氏は「これも、正気だと思うんですよ。カナダが51番目の州になったら、グリーンランドよりも北極海に面してる」などの理由をあげ、トランプ氏の“本気度”を解説した。

さらに、そのトランプ氏が「日本に何を求めてくるのか」を聞かれると、河野氏は「韓国のように、日本に、有事の際には参戦するよう求めて来る可能性がある。お金だけではダメ。トランプ氏は『これはこれ』『それはそれ』という人」と指摘した。

以前の韓国と同じく、米軍駐留経費の増額要求とともに、日本にも軍事的役割を求めるのではないかとの懸念を示していた。

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