木村拓哉、19年ぶりタッグ山田洋次監督は「現場ではステッキが地面から浮いている」
日刊スポーツ / 2025年1月23日 13時48分
松竹創業130周年記念 2025-26年ラインナップ発表会が23日、都内で開催された。席上で、松竹創業130周年記念作品として、山田洋次監督(93)の新作映画「TOKYOタクシー」が製作され、倍賞千恵子(83)と木村拓哉(52)が出演することが発表された。木村は、2006年(平18)の主演映画「武士の一分」以来、19年ぶりの山田組への参加。倍賞と木村は、2004年(平16)のスタジオジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」以来21年ぶりの共演で、実写での共演は初めて。撮影は2月から4月に東京近郊で行われ、11月21日公開する。
木村は、19年ぶりとなる山田組の参加への思いを聞かれ「19年ぶり。逆に、時間の流れ…そんなに時間がたっているんだと、自分でも驚く部分がある。もう1度、山田組に参加させていただくのは、何の迷いもなかったし」と、率直な思いを語った。その上で「緊張感はあるんですけど、現場はすごくあったかい。現代物、時代物の多少の違いはありますけど、登場人物の心の流れ,抑揚を丁寧に演出される監督。すごく楽しみでしょうがない」と続けた。
そして、山田監督にまつわる、1つのエピソードを明かした。「皆さんの前で言うの、大丈夫かな? と思ったんですけど…。監督は現場にステッキを持って入られるんですけど、先が浮いている。地面に付いていない。現場に入ると、それくらい違うスイッチ、日常生活と全く違う電流の入り方、モーターの入り方というか」。フォトセッション時には、倍賞が手に持ったステッキを、床から浮かせるパフォーマンスで場内を沸かせた。
木村は「男はつらいよ」など、約60年にわたって山田監督の映画に出続けている倍賞を「山田組に長く咲き続けている、お花だと思っている、今回の現場で、どうやって咲き続けているか見たい」と評した。そして「できあがりを、先の話になりますけど、皆さんにはお待ちいただきたい」と期待を口にした。
「TOKYOタクシー」は、24年に日本アカデミー賞外国作品賞を受賞した、22年のフランス映画「パリタクシー」(クリスチャン・カリオン監督)が原作。さえない日々を送る個人タクシー運転手と、偶然に乗せた人生の終活に向かうマダムとの出会いを描き、木村は個人タクシー運転手の宇佐美浩二、倍賞は85歳の高野すみれを演じる。
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