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中村勘九郎「楽しめる演目を毎年」中村七之助「体力続く限り」 21年目迎えた巡業公演へ意欲

日刊スポーツ / 2025年1月23日 16時43分

「新緑歌舞伎特別公演2025」の取材会に出席した中村七之助(左)、中村勘九郎

中村勘九郎(43)中村七之助(41)が23日、都内で、巡業公演「新緑歌舞伎特別公演2025」(5月3~25日、全国16カ所)の合同取材会を行った。

05年に始まった巡業は、22年に47都道府県での実施を達成し、24年に20周年を迎えた。

21年目に突入し、次の目標を聞かれた勘九郎は「まだまだ歌舞伎を見たことがない人がたくさんいるなというのが印象。次のステージというよりも、おもしろく楽しんでご覧いただける演目を毎年のように選んで持っていけたらいいなと思います」と話した。

七之助も「(巡業を)始めた時に0歳だった人は見ていない可能性もある。毎年やるというのはそういう理由です。体力が続く限り、僕たちの好きな歌舞伎をいろんな方に見てほしいというのが根本です」と語った。

演目はトークコーナーとミニ歌舞伎塾に始まり、七之助による「高尾懺悔」、勘九郎、中村鶴松らによる「太刀盗人」。

「高尾懺悔」について七之助は「すごく珍しい踊りで、私も生で見たことはないくらいです。巡業をやってきた中で一番渋い」とし「おいらんの苦悩を描いています。しっとりともの悲しく踊って、吉原の裏の部分を見ていただくという踊りです」と解説した。

田舎者が持つ太刀をすりが盗んで、どっちが持ち主だというやりとりを繰り広げる「太刀盗人」について、勘九郎は「コミカルでからっとして、シンプルでおもしろい作品。田舎者(万兵衛)の鶴松と息を合わせてやれればいい」と話した。

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