中居正広氏問題、コンプラ部門担当者に知らせず フジテレビ港浩一社長らトラブル把握後も

17日、会見に出席したフジテレビ港浩一社長

元タレント中居正広氏（52）と女性とのトラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた問題で、同局の港浩一社長（72）ら一部役職員がトラブルを把握後もコンプライアンス（法令順守）部門の担当者には知らせていなかったことが25日、明らかになった。港社長らが出席する記者会見が明日27日に迫っており、発言が注目される。また記者会見前にはフジテレビの臨時取締役会が開催され、港社長らの進退を含めて経営責任を議論するとみられる。

複数の関係者によると、23日の社員向け説明会で、コンプライアンス部門の担当者が、昨年12月に一部週刊誌の取材を受けるまでトラブルについて知らされておらず、その後に対応を協議したとの旨の説明をした。会場では怒号のような声もあがり、質問の際に涙する社員もいたという。全社員の9割以上となる計1100人が参加し、経営陣の刷新を求める意見も噴出した。

港社長は17日の記者会見2023年6月にでトラブルを把握したと明かした上で「当事者2人の間の場でおきた極めてセンシティブな領域の問題」と説明。女性の心身の回復とプライバシー保護を最優先に対応したとも話したが、コンプライアンス担当には伝えていなかった。