フジテレビ問題は「TBSの信頼が地に落ちた時をどうしても思い出す」元局員松原耕二氏が回顧
日刊スポーツ / 2025年1月26日 9時43分
BS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)でキャスターを務める元TBS記者の松原耕二氏は26日、同局系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐるフジテレビの問題について言及した。
その際、かつてオウム真理教をめぐってTBSで起きた問題を念頭に「あの時思ったのは、信頼は一瞬にして崩れるけれど、取り戻すのにはどれだけ時間がかかるのかということ」と振り返る場面があった。
この日の放送では、中居氏の引退や、フジテレビの港浩一社長が1月17日に開いた制限付きの記者会見に猛烈な批判が集まったことで、CM出稿を差し止める企業が続出していることなどを報道。23日に開かれたフジテレビの社員集会の内容も伝え、キャスターを務める元NHKアナウンサーの膳場貴子が、27日にフジテレビ側があらためて記者会見を開くことを伝えた。
膳場から今回の問題に対する見解を問われた松原氏は「まだなにひとつ、事実が明らかになっていないのに、これだけめまぐるしい動きになっているのは何なんだろうと。おそらく、旧ジャニーズ問題でも指摘されたビジネスと人権。企業には人権尊重が欠かせないという時代になっているということなんだろうと思います」とコメントした。
「同時に感じるのは、放送というのがいかに信頼をベースにしているかということ」とした上で「どうしても一連の動きを見ながら思い出すのは、オウム真理教の問題をめぐって、TBSの信頼が地に落ちた時。我々も本当に苦しい時代で、当時私は30代の局員だった」と振り返り「なんとかならないか、我々にできることはないかと、報道局でも4時間近い検証番組をつくった」と語った。
「あのときに思ったのは、信頼は一瞬にして崩れるけれど、取り戻すのにはどれだけ大変で時間がかかるのかということを痛感しました」とも述べた。
松原氏は「今回、フジテレビであれだけの問題で(港社長の会見に)カメラを入れないのは本当に自己否定だし、しかもほとんど何も答えていない。現場の人たちは本当に怒りを覚えたと思います」と、17日の記者会見のスタイルを疑問視。「(27日の会見は)今度こそ信頼を取り戻すために、もちろん女性の人権は最大限尊重しながら、今度こそ説明責任を果たしてほしいと、1人の放送人として心から思います」と、呼びかけた。
TBSでは、1989年に起きたオウム真理教による坂本堤弁護士一家殺害事件をめぐり、同局のプロデューサーが坂本弁護士のインタビュービデオを事前にオウム側に見せていたことが分かり、さまざまな対応に追われた経緯がある。
この記事に関連するニュース
-
フジ港社長、被害女性に「お会いして直接お詫びしたい」
ORICON NEWS / 2025年1月27日 16時22分
-
「TBSの信頼が地に落ちた」…フジテレビ「問題」を巡り「サンモニ」コメンテーターが「思い出す」TBS「ビデオ問題」
スポーツ報知 / 2025年1月26日 9時45分
-
松原耕二氏 17日フジ会見は「カメラ入れないのは自己否定」仕切り直し会見に要望「今度こそ説明責任を」
スポニチアネックス / 2025年1月26日 9時15分
-
サンモニ識者、フジテレビは「報道機関をあきらめますと宣言しているようなもの」社長会見を批判
日刊スポーツ / 2025年1月19日 10時1分
-
TBS安住アナ 女性アナやスタッフとの懇親会などは「ごくごく普通に。ただ…」TV局員としての思い吐露
スポニチアネックス / 2025年1月18日 23時15分
ランキング
-
1元文春エース記者 竜太郎が見た! 中居正広の真相、近い将来語られるのか モヤモヤの引退…フジテレビは「結婚話でもめた」適当な噓を鵜呑み 未曽有の危機的事態に
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月28日 6時30分
-
2被害者ケアと言いながら…フジ 守ったのは中居正広氏 さらに信頼失墜
スポニチアネックス / 2025年1月28日 4時12分
-
3中江有里 フジの危機管理に疑問「事が起こって社長まで2カ月…本当に深刻さはあったのか?」
スポニチアネックス / 2025年1月27日 21時46分
-
4『ポスト中居』に櫻井翔・二宮和也の名前も視聴者拒否感、“金太郎飴”な番組に制作Pが抱える苦悩
週刊女性PRIME / 2025年1月27日 21時0分
-
5安住紳一郎アナ 活動自粛の“先輩”生島ヒロシに「たとえ大御所でも時代に合わせた行動が」自戒の念も込め
スポニチアネックス / 2025年1月28日 7時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください