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【王将戦】藤井聡太王将「非常に難解な将棋」開幕2連勝 京都のタイトル戦8戦8勝 

日刊スポーツ / 2025年1月26日 20時17分

終局後、感想戦を行う藤井聡太王将

藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する将棋の第74期王将戦7番勝負第2局が25、26の両日、京都市「伏見稲荷大社」で行われ、先手の藤井が93手で永瀬を下し、シリーズ対戦成績を2勝0敗とした。藤井は4連覇と、谷川浩司17世名人と並ぶ歴代5位のタイトル通算27期に前進した。第3局は2月5、6日に東京都立川市「オーベルジュ ときと」で行われる。

対局場となった社務所「正庁の間」は神事が執り行われる神聖な場所。滝の流れる岩山など雄大な庭を見渡すことができる。床の間に鎮座する一対の「おいなりさん」が見守る中、藤井が完璧な指し回しを見せた。

終局後、「序盤戦から非常に難しい局面が続き、長考してもわからないところが多く、非常に難解な将棋だった」と振り返った。後手の永瀬が横歩取りに誘導し、長考合戦に。研究の鬼と呼ばれる永瀬の渾身(こんしん)の作戦を受けて立った。横歩取りの別名は「空中戦」。事前の永瀬の研究が生きれば、後手が有利に戦えることがあるが一手間違えれば、一気に敗勢になる。先手も一手の間違いが致命傷になりかねない戦型だ。

飛車、角の大駒が乱舞する難解な終盤戦は「形勢がよく分からないまま指していた」と振り返ったが、最後は鋭い寄せで永瀬の粘りを許さず、乱戦を制した。

これで京都府内でのタイトル戦は負けなし8戦8勝。古都とは好相性だ。静岡県内のタイトル戦8戦8勝と並んだ。

対局前日には朱塗りの鳥居がズラリと連なる千本鳥居で記念撮影した。「鳥居が二手に分かれるところで記念撮影した。将棋は分岐の分かれ道が続いているようなゲーム。一手一手、しっかりと読みを入れて指したい」。その言葉を実践した。速くて正確な読みで、盤上のあらゆる可能性を深掘りし、多くの選択肢の中から最善手を選び出した。

“お稲荷さん決戦”を制し、これで開幕2連勝、対永瀬戦は5連勝。勢いに乗る若き王者は「第3局は後手番になるので、序盤で立ち遅れることがないようにしっかり準備をしていきたい」。気の緩みはない。【松浦隆司】

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