フジ社員Ａ氏を「守りたい気持ちなかった。関与してるのではと知ったのは去年の夏以降」港浩一社長

記者会見で報道陣からの質疑応答に臨むフジテレビ港浩一社長（撮影・江口和貴）

フジテレビが27日、都内の同局で中居正広氏（52）の女性トラブルで社員が関与したなどと報じられた件について、2回目の会見を開いた。

臨時取締役会議の後、フジ・メディア・ホールディングス（F・M・H）及びフジテレビ嘉納修治代表取締役会長（74）、フジテレビ港浩一代表取締役社長（72）、フジテレビ遠藤龍之介取締役副会長（68）、フジ・メディア・ホールディングス金光修代表取締役社長（70）の4人が会見に出席した。嘉納会長、港社長が辞任。港社長の後任には、F・M・Hの清水賢治専務（63）が28日付で就任する。

一連のトラブルをコンプライアンス（法令順守）の最高責任者である遠藤社長は昨年の暮れに、週刊文春の自宅直撃取材を受けて初めて知った。港社長は女性の秘密保持を第一に考えたと、その理由を説明した。

遠藤副会長は「社長の港が述べている通り。それでもっても共有すべき問題だったと思う。女性のメンタルを考えながら、広めていくのは簡単ではないが可能だったと思う」と話した。

関与したと報道された、フジテレビ社員A氏について港社長は「守りたいという気持ちはなかった。Aが関与しているのではないかと知ったのは、去年の夏以降ですから。そして女性の心身の状態を最優先で考えなければいけないというのがありました。そういう中で、番組の終了に時間がかかってしまったことは反省しています。人権の意識が低かった。ガバナンスが効かなかった」と話した。