泉房穂氏、フジテレビ会見切り捨て「反省なし」「本当にこの状況に対する危機感はあるのか」

泉房穂氏（2021年6月撮影）

前明石市長で弁護士の泉房穂氏（61）が28日、カンテレの情報番組「newsランナー」（月～金曜午後4時45分）に出演。芸能界を引退した中居正広氏（52）の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられた問題で、フジテレビが27日から28日へ日付をまたいで行った記者会見について言及した。

泉氏は、会見が時間無制限で行われたことを評価しつつ、「反省なし」と切り捨てた。

トラブルを把握した港浩一元社長は、コンプライアンス担当に報告していなかった。対応に非難が集まっているが、泉氏も「こういう時のためのコンプライアンス推進室ですから、隠したんでは意味がありません。幹部社員、役員、社長まで報告が行っていながら、コンプライアンス推進室に行かなかったのは関与した方々は全員責任は免れない」と断罪した。

会見への出席を求められた日枝久取締役は結局、出席しなかった。

泉氏は「会長と社長は辞められたけど、フジサンケイグループの代表といわれる日枝さんは出てこないわけですし、次の新社長も内部からの昇格。本当にこの状況に対する危機感はあるのか。一体、何を反省して、どうしようとしているのかが見えにくかった」と感想。

10時間を超える会見にも「スポンサーも戻ってこない。不信感も続いている」とし、日枝氏に対し「出てきて会見すべきだった。責任も執行部総退陣くらいに私は感じている」。

今回の問題の背景に、フジテレビの企業風土が影響しているとも指摘されているだけに、「報道が何が事実で事実がないかは確定していないが、多くの報道で企業風土が問われている。そうでないなら、そうでないと説明すべきですから、氷山の一角とも言われている状況の中で、このテーマだけなのか長年続いていた慣習なのか。多くの者が納得できる説明責任はあると思う」と求めていた。