玉川徹氏、週刊文春の訂正・謝罪の背景を推測「もしかして生煮え段階で記事を出してしまった？」

玉川徹氏（2019年撮影）

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は29日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜午前8時）に出演し、昨年来、中居正広氏（52）の女性トラブルについて報じている「週刊文春」が、一部報道内容を訂正し謝罪したことについて触れた。「文春が報じたことの意味はある」とした上で「もしかしたら生煮えの形で（記事を）出してしまったのかもしれない」と、私見を口にした。

週刊文春は28日、公式サイトにコメントを発表。中居氏をめぐる記事について「昨年12月26日発売号では、事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていました。しかし、その後の取材により『X子さんは中居氏に誘われた』『A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた』ということが判明したため、1月8日発売号以降は、その後の取材成果を踏まえた内容を報じています」とした上で「12月26日発売号に掲載された記事は現在でも『週刊文春電子版』で読むことができますが、お詫びした上で、修正を追記しています」と記した。

玉川氏は「フジテレビ編成幹部A氏が今回、どう関わっていたかという部分に着目して文春の記事を第1弾から読んでみた」と言及。「第1弾は、被害女性の知人がこういうふうに言っています、という形で書いている。その中に『Aさんが当該トラブルがあった時の食事会を誘った』というふうに、被害女性の知人の証言としてそう言っていると載せている」とした上で「第2弾になるとそれは、あの日、被害女性は中居さんからA氏を含めた大人数で食事をしようと誘われたというふうに変わっている」と内容の変化を指摘した。

その上で「第1弾は1人の証言に基づいて書いてあるが、第2弾になると、複数の人に聞いて書いているということになっている。複数の人に聞いたところ、どうも誘ったのはAさんではなく中居さんということになっている」と述べ「最初に書いたことが後でそうじゃなかったと分かれば、ただ訂正すればいいだけの話。それを（適切な時に）やっていなかったということなので、ちゃんとやってくださいよというのが、今回の話だと思います」と分析した。

玉川氏は「文春が報じたことの意味はあると思う」とした上で「どうも分かんないけど、女性セブンが最初に（今回のトラブルを）報じているんですよ。文春も取材をしていたんだけど、女性セブンが報じたので、もしかしたら生煮えの段階で出してしまったのかもしれない」と推測。「文春としては、生煮えの段階では記事を出してはいけなかったのかもしれないですね。もうちょっと複数の証言、我々も何か伝える時はダブルチェックという言い方をしますが、1人だけではなく、2人に聞いたら話が違ったという場合はある」と述べると、元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏が「あと、フジテレビに（事実か）当てないといけない。否定されたら否定のコメントをちゃんと載せる」と述べると、玉川氏も「そうなんですよね」と応じ「その辺がちょっと生煮えだった（可能性）ということもあるので、訂正して謝罪をしていることは大事と思う」と、文春側の対応に一定の理解を示した。

「（文春の報道内容を）すべて否定できる話ではないし、真実もまだ分からない。この件に関して本当はどうだったのか。いろんな人が、いろんな自分の主張をすると思うが、そういうふうなことを含めて、第三者委員会で明らかになるのかは分からないが、真実に向かうひとつの過程にあると思う」とも語った。