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元AERA編集長「記者会見は糾弾の場ではない」フジテレビ会見での一部出席者の振る舞い疑問視

日刊スポーツ / 2025年1月29日 12時32分

浜田敬子氏(24年2月撮影)

元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐり27日に行われたフジテレビの記者会見での一部記者の振る舞いについて、私見を語った。

会見は出席者を限定せず、時間無制限で行うという条件で27日午後4時に始まったが、日をまたいで28日午前2時23分まで10時間23分続いた。会見冒頭にフジテレビ会長の嘉納修治氏(74)と社長の港浩一氏(72)が、同日付での辞任を表明。質疑応答では、社内に強い影響力を持つとされる日枝久相談役(87)が会見に不在だったことをただす質問が相次いだほか、フジテレビの企業統治のあり方やトラブル後も中居氏の番組起用を続けたことなどが、次々に問われた。出席した役員5人の回答に納得できない一部の記者が声を荒らげたり、指名されていない記者が自席で持論を主張するなど、会見は混乱や紛糾で異例の展開となった。

かつて朝日新聞社に在籍した浜田氏は、今回のフジテレビの会見について「会見はオープンで(時間)無制限でやるというのは、非常に難しいということは感じた」と感想を述べた。その上で、一部記者の行為を念頭に「私は記者会見というのは事実を明らかにしていく場で、糾弾の場ではないと思っています。記者の質問能力というのがより問われるし、その場での不規則発言で、他者が質問しづらい状況になっていた」と、一部記者の取材者としてのマナーに触れながら語った。

「もうひとついえば、被害者の方のセンシティブなところは、難しい質問の仕方になると思うが、そこにどこまできちんと向き合って質問するのか、というのも今回は難しかった」としながらも「(もし記者会見の出席者を)制限するとなった場合、どこまで入れるのか。というのも、今後の記者会見を考える時には(会社の)規模ではなく、フリーランスも入れるべきだと思います」と述べた。一方で「ユーチューバーまで入れ出すと、報道に関わっているのかというのは非常に難しくなると思う」と、私見を口にした。

浜田氏の意見に、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は「ルールを守る、一定程度の言葉づかいとかは必要なんだなというのは、この会見を見て思った人は多いのではないかと思います」と応じた。

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