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中村壱太郎ら「三月花形歌舞伎」出演者がテーマカラー身につけ登場「親しみやすいかなと」

日刊スポーツ / 2025年1月30日 4時0分

「三月花形歌舞伎」取材会に出席した、左から中村虎之介、中村米吉、中村壱太郎、中村福之助

歌舞伎俳優の中村壱太郎(35)中村米吉(31)中村福之助(27)中村虎之介(27)が29日までに都内で行われた「三月花形歌舞伎」(3月2日~23日、京都南座)取材会に出席した。

壱太郎は赤、米吉は黄、福之助は緑、虎之介は青のアイテムを身につけて登場し、壱太郎は「何かテーマカラーがあると親しみを持ってもらいやすいかなと」とにっこり。「三月花形歌舞伎」は若手歌舞伎俳優が中心となった公演で、今年で5年目。「5年目の通過点として、また良い公演になるよう意識してやっていきたい」と決意を語った。

公演は2つのプログラムに分かれ、松プログラムでは「妹背山婦女庭訓」より「三笠山御殿」、桜プログラムでは「伊勢音頭恋寝刃」より「油屋店先」「同奥庭」、両プログラムで「『於染久松色讀販』お染の五役」が上演される。

「お染の五役」で、五役を早替わりで演じ分ける壱太郎は「早替わりはチームワークの見せどころでもあるので、歌舞伎の総合力をお見せできるような踊りにしたいと思っています」と意気込んだ。「三笠山御殿」で杉酒屋娘お三輪を務める米吉は「娘役の最高峰のお役。私もいつかはと憧れていました」と喜びを語った。

福之助は「僕もいつかはこのチラシにどんと名前が載る役者になりたいと思っていました。今回このように三月花形歌舞伎に呼んでいただいて、とてもうれしいです」と笑顔。「三月花形歌舞伎」初出演の虎之介は「いつも客席から見ていて、僕もいつか一緒に出たいと思っていました。今回このような形でかなってすごくうれしいですし、期待に応えたいと思っております」と意気込んだ。

同公演では、役者の素顔や人柄を伝える時間も大切にしている。壱太郎は「お客さま参加型というのを目指して、手引き口上や特典なども考えて用意しています。ただ劇場に来て見てもらうだけの公演じゃないというのを、今年も目指していきたいです」と力を込めた。

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