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NHK中川安奈アナ3月退社、フリーに転向 “型破り”な次世代エース候補が10年目を前に決断

日刊スポーツ / 2025年1月31日 3時0分

NHKの中川安奈アナウンサー(本人インスタグラムより)

NHK中川安奈アナウンサー(31)が3月末で退局し、フリーに転向することが30日、分かった。入社9年目で現在は「サンデースポーツ」(日曜午後9時50分)などを担当。昨夏のパリ五輪ではフランスに渡り、閉会式キャスターなどの大役も任されるなど実力と知名度を伴う次世代エース候補が、入社10年の節目を前に大きな決断を固めた。

   ◇   ◇   ◇

SNSも積極的に更新するなど“型破り”なNHKアナとして視聴者に親しまれた中川アナが新たな挑戦へ向かう。関係者の話を総合すると、今後はアナウンサーの枠にとらわれない幅広い活動を目指しており、培ってきたスタジオリポートやロケ、ナレーションなどのほか、他局のテレビ番組出演などにも挑んでいきたい意向という。

地方勤務から始まったNHKでの業務は充実した時間を過ごしてきた。別の関係者には「憧れて入った世界でいろんな人に出会い、多くのエネルギーを得ることができた。だからこそ局を越えて、もっと広い世界で新しい活動に挑戦してみたいと思うようになった」と未来について語っていたという。

局員や近しい知人らへの報告も始めており、近日中に発表予定の今春改編ラインアップ表からも名前がなくなる見込み。退局後の事務所所属など詳細は未定という。インスタグラムでは親交ある他局アナらとの会食を報告することも多く、相談を重ねながら新たな一歩への準備を進めていくとみられる。

NHKでは初任地となった秋田局時代に第100回目の夏の高校野球で全国準優勝した吉田輝星擁する金足農業の取材なども経験。節目の大会で巻き起こった“金農旋風”に当たる引きの強さをみせた。1年間の広島局勤務を経て、入社5年目を迎えた20年に東京アナウンス室へ異動。「あさイチ」リポーターや「サンデースポーツ」キャスターなど看板番組を多く担当してきた。

21年東京五輪の現地スタジオ担当や、サッカー、ラグビーのW杯の進行、そしてパリ五輪と国際舞台も多く経験するなど、実績は十分だ。加えてSNSに投稿した自身の写真が、衣装を着たものながら「裸に見える」「わざとやっている」と話題になるなど、ファンをひきつける魅力もある。幼少期に中南米プエルトリコで過ごした経験から「ラテンの明るさ」を長所に挙げたこともあり、今後はフリーとなればバラエティー番組などでの“活躍”も期待できる。

近年はアナウンサーの退社例が増えており、最近は23年春にテレビ東京からフリーとなった森香澄アナがブレーク。NHKでも昨春に先輩だった青井実アナが退局し、すぐにフジテレビ系報道番組「Live Newsイット!」のキャスターに就任した。25年は中川アナのさらなる飛躍の年となるか。今後の活躍に注目が集まる。

◆中川安奈(なかがわ・あんな)1993年(平5)10月22日生まれ、東京都出身。父の仕事の関係で3歳から4年間フィンランド、10歳から4年間はプエルトリコに住み、英語やスペイン語も得意。慶応湘南藤沢中等部・高等部に進学し、慶大ではミス慶応2015ファイナリスト。卒業後の16年NHK入局。秋田局、広島局を経て20年に東京アナウンス室へ。22年サッカーW杯カタール大会、23年ラグビーW杯フランス大会の進行なども務めた。好きな食べ物は焼き肉、もちもちしているもの、そば、アップルパイ。趣味はダンス、ゴルフ、旬な音楽のリサーチ。特技は鹿のように耳を動かすこと。164センチ。血液型O。

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