米トランプ大統領、飛行機墜落惨事にも「民主党のせい」と政治的攻撃
日刊スポーツ / 2025年1月31日 13時24分
米トランプ大統領が30日、ワシントン近郊で起きた旅客機と軍用ヘリコプターの衝突事故で生存者がいないと公式に確認した。
その悲痛な会見で、民主党政権を痛烈に批判した。オバマ氏とバイデン氏など民主党前政権が多様性政策を推進した結果、惨事が発生したなどと主張した。しかし明確な根拠は示せなかった。
ホワイトハウスで旅客機墜落に関する記者会見を開いたトランプ大統領は「(救助)作業はもう収拾任務に切り替えた。残念ながら生存者はいない」と明かした。事故旅客機には、乗客60人と乗務員4人、ヘリコプターには軍人3人が乗っていたが、全員が死亡したという。
同大統領は「米連邦航空局(FAA)と運輸安全委員会(NTSB)、米軍が体系的で総合的な調査を実施する予定だ」などと発表。事故原因について「正確な事故原因は分からない」とした後、民主党政権の非難を開始した。「前任の民主党政府の誤った政策がこのような惨事を誘発した」などと主張した。
そしてトランプ大統領は「私たちは何がこのような衝突を導いたのか分からないが、非常に強力な意見とアイデアは持っている。数年間このようなことが発生することを見守ったためだ」と話した。さらに「最も賢くて精神的に優越な人々だけが航空交通管制官になれたということを記憶するだろう」とし「以前はそうではなかったので、私が16年に当選した時、非常に早く変化を試みた。そうするうちに私がホワイトハウスを離れ、バイデン氏が来て、さらに以前よりも(基準を)低く変更した」と話した。
また「私は安全を一番先に置いたし、オバマとバイデン、民主党は政策を一番先に置いた」と非難した。つまり、オバマ、バイデン政府が推進した多様性政策によって、水準未達の人材が管制官になり、このような惨事が発生したという趣旨の主張だった。ただ、多様性政策が今回の事故につながったという具体的な証拠には言及しなかった。
「主張を裏付ける証拠が何か?」と報道陣から聞かれたが「ただそうなった」と答えた。さらに「どうやってそのような結論に至ったのか?」と、他の記者から突っ込まれると「私は常識を持ったため」と答えた。
直後のAP通信は「トランプ大統領は犠牲者への黙とうで記者会見を始めたが、その後は演壇で大部分の時間を悲劇以後の治癒よりは政治的非難を浴びせるのに使った。証拠なしに交通管制士、ヘリコプター操縦士そして民主党政策を非難した」と指摘した。
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